視覚障害者の職業

掲載日:2009年11月9日

視覚障害者の職業と言えば、50年ほど前までは、あんま・鍼・灸等の三療がいわれていました。が、目の見える人たちが同種の職に就くことが増えるに従い、視覚障害者の職域はどんどん狭められてきました。同じ技術・同じ資格を持っていた場合、視覚障害者が採用されるよりも、目の見える人の採用が優先されたのです。そのような社会情勢の中で、「見えなくてもできる仕事」探しが始まりました。

1970年代後半からは、電話交換が新たな仕事として、視覚障害者を対象とした職業訓練と資格取得が始まりました。しかし、通信技術が進歩し、交換手なしで直接係に電話がつながるようになったことや、人員削減のあおりを受けて、この仕事も減ってきています。「社会の情勢に影響されずにできる仕事」、「技術を生かせる仕事」が模索され続けてきました。その中で、法律による「差別」の壁が徐々に撤廃されてきました。
現在、まだまだ職域が広がったとは言えませんが、「三療しかない」時代から、就きたい仕事を「考えられる」時代に少しずつ変わってきています。

三療師

ストレス社会といわれる現代、病気ではないけど体調がよくない人が多いです。
また、事故・怪我の後遺症による不調等体の悩みを持っている人は多いです。そのような人を対象に東洋医学の知識で、不調の改善を行う仕事です。
自分で診療所を開業している人、診療所に勤めている人がいます。
そして、近年増えてきたのは「ヘルスキーパー」です。企業の社員として他の社員の健康に貢献します。

教員

理療科(三療の資格を得るための盲学校の課程)の教員に代表されますが、全国に視覚障害のある教員が少しずつ増えています。中学校・高校をはじめ大学で教鞭をとっている方もいらっしゃいます。

事務

視覚障害者の立場から、使いやすい道具の開発等に関わる仕事として先駆的に採用された方々がいます。共有玩具の表示や、ユニバーサルデザイン等は、この人たちの活動が大きいです。(本当?)
行政では、点字受験が認められたことにより、パソコンを駆使して事務をしている方もいます。

専門職

プログラマーや弁護士、精神科の医師など、専門知識を有する人たちはその資格を得て職に就いている方がいます。音楽家として活動している方もいます。会社の社長もいます。
まだまだ三療に関係した仕事に従事している人が多いですが、「視覚障害者の仕事はこれ」という時代から少しずつですが、変わってきています。

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