更新日:2011年9月14日
アイマスク体験 ~見えない状態で見てみよう~
※ 検索などで、ここのページからView-Netの福祉教育コーナーにおいでの方、
〈「アイマスク体験」に関しての重要なこと〉が
アイマスク体験は慎重に!!・アイマスク体験レポート ~ある小学校教師の体験記~ に、書いてありますので、そちらをまずご覧いただいてからのこのページの閲覧をおすすめします。
視覚以外から情報を得るアイマスク体験
見えない人はどんな情報をとっていて、どんな情報が足りないのでしょう。
怖い思いをすることなく、視覚以外の情報を活用して、「何ができるか」「わかるか」、そして「わからないか」を考えてみましょう。
今あなたはパソコンに向かっています。そのまま目をつむってください。
- 耳を澄ますと何の音が聞こえますか?
- その音は何の音ですか?
- その音はどこから聞こえますか?
パソコンに向かっている環境によっても聞こえてくるものは違うと思います。が、何の音かは分かるのではないでしょうか?
でも、肝心のこのページを読むことはできましたか?
目を閉じていては読むことはできません。
でも、音声読み上げソフトがついていれば、読めたのではないでしょうか?
パソコン画面の音声読み上げ体験はこちら(トップページに移動しますので、読み上げボタンをクリックしてみてください)
もう少し別の場面を想定して見ましょう。
★聴覚の活用

‘例えば’
1. 何をしているところでしょうか。
(絵をクリックすると音が聞こえます。何をしている音だか考えてみてください)
※ 答えはページ末の、「音あての答え」のところに書いてあります。
2. ①何が落ちたのでしょうか?
(それぞれの絵をクリックすると音が聞こえます。何の音だか考えてみてください)
②それはどの方向にあるのでしょうか?
- どこにそれがあるか、聞こえた方向を判断する。
※ 答えは下の、「音あての答え」のところに書いてあります。
3. (バス通りの録音音源から)今、その道路でどんな状況になっているでしょうか
(画像をクリックするとバス通りでのいろいろなシーンの音が聞こえます)
- 信号が変わったときを判断する
- バスが停車してドアをあけたときを判断する。
きっと、どれも日常的に耳にしている音なので、すぐにわかると思います。
では、次のことは分かりましたか?
★ 視覚に対してだけ、発信されている情報
- 何色のチョークで、何を書いたかはわかりましたか?
- 何の缶やペットボトルかはわかりましたか?
- 単に車がとぎれたときと信号が変わったときの区別はつきましたか?
止まったバスの行き先はわかりましたか?
音だけでは分からなかったと思います。
★触覚を活用してみる
‘例えば’
- 靴の右左がさわってわかりますか?
- 10円玉と百円玉のちがいが触ってわかりますか?
- 自分の鉛筆入れとお友達の物が触って区別できますか?
- 折り方を覚えている折り紙だったら、折ることができますか?
きっと日常的に手に触れているものですから、じっくり触ってみたらわかるし、
簡単な折紙ならば作れたことでしょう。
ここでまた、質問です。
★ 視覚に対してだけ、発信されている情報
- 何色のどんな絵柄の靴かわかりますか?
- いつ鋳造された硬貨かわかりましたか?
- 何色でどんな絵柄が描いてある鉛筆入れかわかりましたか?
- 色が印刷してある面はどちらか、何色の折紙かはわかりましたか?
触っただけでは、分からなかったと思います。

★視覚情報を他の情報に変換して活動してみる
‘例えば’
1. 視覚情報を聴覚情報に変換することによりできる。
- じゃんけん、あっちむいてホイ
- 手の形や顔の向きで視覚情報として発信する「グー・チョキ・パー」や方向を音声情報として発信(口で言う)すれば、できます。
2. 視覚情報を触覚情報に変換することによりできる。
- トランプなどのカードゲーム
- カードに書いてある視覚情報を、点字(触覚情報)でも記載することにより、見えない人も共通のカードを使っていっしょに遊べる。
「見えない」とは、何が見えないのか想像できたでしょうか?
聴覚や触覚からは、どのような情報が入るのか理解いただけたでしょうか?
見えなくても、分かることはたくさんあります。
見えないと分からないこともたくさんあります。
アイマスクをつけ、見えないこと、見えなくても分かることを体験することにより、視覚障害者が日常的にどのように情報を活用し、活動に結びつけているのかを実感することができます。
ところで、
視覚以外の情報を活用しても、足りない情報があることに気付かれましたか?
視覚障害者は、この足りない情報はどう補っているのでしょうか。
次のページでは、日常生活の場面で足りない情報をどのように補っているのか、
その一例を紹介します。

