アイマスク体験 ~見えない状態で見てみよう~

掲載日:2009年11月9日

更新日:2014年10月8日

※ 検索などで、ここのページからView-Netの福祉教育コーナーにおいでの方、

〈「アイマスク体験」に関しての重要なこと〉
アイマスク体験は慎重に!!アイマスク体験レポート ~ある小学校教師の体験記~ に、書いてありますので、そちらをまずご覧いただいてからのこのページの閲覧をおすすめします。

視覚以外から情報を得るアイマスク体験

見えない・見えにくい人はどんな情報をとっていて、どんな情報が足りないのでしょう。
見える人が視覚遮断をしたときに起こる「怖い」という感情に、心を絶対に向けないでください。
突然目をふさがれた状態は怖くてあたりまえなのですから、そのことに注意を向けるのでなく、「見ないことで、どんな情報が入ってきて、どんな情報が入らないのか」を確認することに注意を向けてください。できればそこから「見えない・見えにくい人」はどうして障害(不便・困ること)が起こるのか、どうしたらそれは解消されていくのかまで考えてみてください。

今あなたはパソコンに向かっています。そのまま目をつむってください。

  • 耳を澄ますと何の音が聞こえますか?
  • その音は何の音ですか?
  • その音はどこから聞こえますか?

パソコンに向かっている環境によっても聞こえてくるものは違うと思います。が、何の音かは分かるのではないでしょうか?
でも、肝心のこのページを読むことはできましたか?
目を閉じていては読むことはできません。
でも、音声読み上げソフトがついていれば、読めたのではないでしょうか?

パソコン画面の音声読み上げ体験はこちら(トップページに移動しますので、読み上げボタンをクリックしてみてください)

もう少し別の場面を想定して見ましょう。

★聴覚の活用

耳の後ろにてをあてて聞くことに集中している男の子 の絵

‘例えば’
1. 何をしているところでしょうか。

(絵をクリックすると音が聞こえます。何をしている音だか考えてみてください)

画像:金色のスピーカー クリックすると音が流れます

※ 答えはページ末の、「音あての答え」のところに書いてあります。

2. ①何が落ちたのでしょうか?

(それぞれの絵をクリックすると音が聞こえます。何の音だか考えてみてください)

画像:銀色のスピーカー クリックすると音が流れます 画像:金色のスピーカー クリックすると音が流れます 画像:銀色のスキーカー クリックすると音が流れます 画像:金色のスピーカー クリックすると音が流れます 画像:銀色のスピーカー クリックすると音が流れます

②それはどの方向にあるのでしょうか?

  • どこにそれがあるか、聞こえた方向を判断する。

※ 答えは下の、「音あての答え」のところに書いてあります。

3. (バス通りの録音音源から)今、その道路でどんな状況になっているでしょうか

(画像をクリックするとバス通りでのいろいろなシーンの音が聞こえます)

画像:銀色のスピーカー クリックすると音が流れます 画像:金色のスピーカー クリックすると音が流れます 画像:銀色のスピーカー クリックすると音が流れます
  • 信号が変わったときを判断する
  • バスが停車してドアをあけたときを判断する

きっと、どれも日常的に耳にしている音なので、すぐにわかると思います。

※ーーー 音当ての答えはこちら(別ウインドウで開きます)

では、次のことは分かりましたか?

★ 視覚に対してだけ、発信されている情報

  1. 何色のチョークで、何を書いたかはわかりましたか?
  2. 何の缶やペットボトルかはわかりましたか?
  3. 単に車がとぎれたときと信号が変わったときの区別はつきましたか?
      止まったバスの行き先はわかりましたか?

音だけでは分からなかったと思います。

★ 触覚を活用してみる

‘例えば’

  1. 靴の右左がさわってわかりますか?
  2. 10円玉と百円玉のちがいが触ってわかりますか?
  3. 自分の鉛筆入れとお友達の物が触って区別できますか?
  4. 折り方を覚えている折り紙だったら、折ることができますか?

きっと日常的に手に触れているものですから、じっくり触ってみたらわかるし、簡単な折紙ならば折れたことでしょう。

ここでまた、質問です。

★ 視覚に対してだけ、発信されている情報
  1. 何色のどんな絵柄の靴かわかりますか?
  2. いつ鋳造された硬貨かわかりましたか?
  3. 何色でどんな絵柄が描いてある鉛筆入れかわかりましたか?
  4. 色が印刷してある面はどちらか、何色の折紙かはわかりましたか?

触っただけでは、分からなかったと思います。

アイマスクをして折り紙に挑戦する小学生のおさげの女の子。セリフ「角を合わせて、三角に折って…」

★ 視覚情報を他の情報に変換して活動してみる

‘例えば’
1. 視覚情報を聴覚情報に変換することによりできる。

  • じゃんけん、あっちむいてホイ
    • 手の形「グー・チョキ・パー」や顔の向きや指の指し示す方向という視覚情報として発信するものを、音声情報として発信(口で言う)する

2. 視覚情報を触覚情報に変換することによりできる。

  • トランプなどのカードゲーム
    • カードに書いてある視覚情報を、点字(触覚情報)でも記載することにより、見えない人も共通のカードを使っていっしょに遊べる。

視覚を使わないで聴覚や触覚で分かったことや出来たことがいろいろあったと思います。
また、「見えない」と、
どんな状況だから障害(不便・困ること)が起こるのか、
どんな状況だったら障害(不便・困ること)がなくなるのか、体感できたでしょうか。

人には見ること以外にも外界の情報を収集できる感覚があります。それなので視覚以外の感覚、主には聴覚と触覚でわかる情報が存在することで障害(不便・困ること)はずいぶん無くなるのだなってことに気づいてもらえたら素晴らしいです。

見ること以外でも、分かることはたくさんあります。
でも、社会にはまだまだ「見える人にしか分からない情報(見える人にだけ配慮された情報)がたくさんあるために、見えない・見えにくい人に障害(不便・困ること)が起きています。

次のページでは、どのようなことで「見えない・見えにくい人の障害(不便・困ること)」が取り除かれていくのかの一例を紹介します。

前へ | 次へ