4.5.3 2007年シンポジウム開催報告

掲載日:2009年10月30日

会長あいさつ

 2001年、盲学校の高校生達が、「視覚障害がない高校生は楽しそうに携帯電話を使っているのに、自分たちに使える携帯電話がない」という状況を目の当たり西、また、自分自身も全盲の視覚障害者として使えるものがないことに腹立たしく思っていた。

このようなことから、「この事態を何とかしなければ今後視覚障害者に多大なる不利益が生じる」と確信し、「NTTどこも」の方に、「視覚障害者にも使えるようにしていただきたい」と、お話にいった。その後、View-Netとして視覚障害者にも使えるような携帯電話ができるようにと積極的に取り組むこととした。ここで一つ考えてほしい。「視覚障害者専用携帯電話ではコストが非常に多くかかるわりに数が出ない」ことになるのでユニバーサルデザインの観点から「誰もが使える製品」をめざさないと売れる商品はできない。なので当初からは視覚障害者にとっては不十分ではあっても、何も音声サポートがないよりは、とりあえず使えるものが製品化された方がよい。この考え方がこの種の開発・製品化にとっては必要なものになると確信した。その後毎年のようにView-Net神奈川として意見を関係者にお伝えし、それぞれの立場を理解しながららくらくホンの開発にかかわってきた。そして、徐々に視覚障害者にも使い勝手がいいものへと進化してきたのだと思っている。その結果が高齢者含めて多くの方々に受け入れられる製品になってきたのだと思う。このような考え方でやっていかないと難しいのだなとつくづく感じている。なので毎年View-Net神奈川として地道に、より多くの方々が使いやすいものができるようにと、アンケート調査を行い、その結果をキャリアさんやメーカーさんにフィードバックしてきた。「視覚障害者だけが使いやすい」ではなく「視覚障害者にも、誰にでもつかいやすい」理想的らくらくホンに近づきつつある。

一方いまだに、らくらくホンしか視覚障害者に使える機種がないというのも寂しい話である。他のキャリアさんやメーカーさんからも出してほしい。でも、逆に考えるとこのようなものを開発するのは本当にたいへんで富士通さんや「ドコモ」さんには本当に多大なるご尽力をいただいているのだなと思う。心の底から感謝申し上げたい。

きょうは、FOMAらくらくホンⅢと、今後の携帯電話の姿について参加者の率直な意見を出していただきキャリアさん・メーカーさん・ユーザーが集まる貴重な場である。ぜひとも有意義なものにしていただきたい。

ご来賓あいさつ

NTTドコモ 社会環境推進部長 井出様

社内でのユニバーサルデザイン推進の事務局的役割。電話教室などで便利な使い方などを紹介する部門。ソフト面を担当。

同 プロダクト部長 中村様

携帯電話の商品開発担当部門。らくらくホンⅢは従来のらくらくホンの2倍くらい売れていて作るのが間に合わないくらい。

富士通 モバイルフォン事業部 音声読み上げ機能担当 松澤様

普段は、 お客様のコメントを直接聞く機会がない。