点字学習を重視した視覚障害についての話 二校時分(事前学習なしの場合)

掲載日:2010年9月25日

点字学習を重視した視覚障害についての話 二校時分

(事前学習なしの場合)

学年全体で行う事例

講師の人数  学級の数分以上の人数が必要

1.ねらい
(1) View-Netが目指す福祉教育のねらい
視覚障害者について知る機会を通して、
○ 誰一人として同じ人はいない。
○ みんな違う、違うからこそ楽しいし、助け合うことができる。
○ 自分とは違う人のこと、どんどん知ってみよう。
  たくさん知ると、もっともっと「やさしさの輪」が広がり、豊かな社会が形成される。
→まずは、身近なクラスの子のこと、お家の人のこと、もっとよく知ってみよう。
 今よりももっと豊かなクラスが形成されるはず。
その延長線上に、障害者や困っている人に共感的に手をさしのべられる人となる。

(2) このプログラムでのねらい
○点字を知ることにより、視覚情報保障についてより深く考えるきっかけとし、点字が使われている場面(ユニバーサルデザインなど)について理解を深める。
○いろいろな見え方の人がいることを通して、ちょっとした印象だけで人を判断しないで慮る心を持つ大切さを知る。
○ 視覚障害とは、情報障害の一種であることを理解する
→これらのことから、
1)視覚情報を視覚以外の情報を使うなどして補っているだけで、
  視覚障害者も何ら特別な人ではない。
2)視覚障害者は情報が不足しているから困難なことが生ずること、
3)自分にもその情報を補うことができること
に気づき、実践するための声かけや情報の伝え方(誘導法)を体験することにより、
日常場面につながるようにし、積極的に社会の1員として参加して行けるようになること。

2.対象者 
  小学校高学年以上 学年全体

3.時間  90分

4.場所  前半 教室(各クラス)
      後半 体育館など学年全員が集まれる場所

5. 準備するもの
   点字版と点筆 点字の50音表(読み、書き、両方) 点字用紙・・・・学校で用意

6.内容
〈前半〉 各クラス
1. あいさつ、および今日する内容について(大まかに)(5分)
 ○ 「視覚障害者もいろいろな人がいること→きょう来ている視覚障害者はその中の一例です。」
 ○ 点字の仕組み、実際に書く、それを読んでみる、社会で点字が使われている場面の紹介などを、きょうはします。

2. 点字の仕組み(10分)、
 ○ 50音表を見ながら、その点の数、規則性など
 →児童生徒に質問して表を見て規則性など気づいたことを発表してもらっても言い。
 ○ 表音文字であり、助詞や長音の表現が通常とは違うこと。
 ○ 濁点や半濁点の書き方(通常文字とはちがい文字の前に濁点記号半濁点記号をつける)
 ○ 分かち書きというルールがあること。

3. 点字を書く その1 (10分)、
 ○ 点字版・点筆の使い方、紙のはさみ方、の説明
 ○ 書くときと読むときは、裏返しで進む方向もちがう。
 ○ 50音を表を見ながら書いてみる。(実際は、1行程度しか書けない)。
 ○     自分の書いたものを50音表と見比べて読む
 →50音表と書いたものを見比べ、左右対称になることを体感させる(書くときと読むときのちがい)。

4. 点字を書く その2(10分)
 ○ 短文を助詞の書き方や分かち書きのルールに従って書いてみる。
 ○ 書けたら講師に見せに行く。
 ○ 隣同士で見合うなどして、確認しあう。
 →読めなかったら、原因を考え、もう一度書いてみる。

5. 点字を書く その3 (10分)
 ○ 後半の時間のゲームに使うカードを作成する。
   一枚の紙に名前と「ひとこと」を書く。
 ○ 書けた人は何枚でも作成する。
 ○ きちんと書けたか不安な人は講師のところに持って行って確認してもいい。

〈後半〉 体育館等
6. 友達と名刺の交換をする (15分)
(1) ルール説明 (5分)
 ○ クラスに関係なく、作成したカードを交換して名前の後の一言をどちらが早く読めるかを競争する。
   先生や講師も混じって行う。
 ○ 別の紙に○×程度でかまわないので、その様子を記録していく。
 ○ 時間内に5人程度とは交換できることを目標にする。
 →先生はうまく組めるように児童生徒を促しながらゲームに参加する。
 →正しくかけないことが多い。上下もわかりにくい。だから、面白い。夢中になれる。

7. ゲームの感想など~1点あるとないとでは大違い(5分)
 ○ 6点の中野1点が書けてしまっていたり、別の場所に書かれていたりして、別の文字に読めたカードはなかったかな?
   点字は一点の違いで別の文字になってしまう文字です。
 →講師が一点違いの事例を出す

8. 身の回りで点字が貼付されているものって?~ユニバーサルデザイン (5分)
 ○ 知っている物を児童生徒さんから出してもらいながら話をすすめる。
 →点字は今みんなが読んだように見える人にも見えない人にも読める文字なんだ。
 →一点違うと大違いになる→街中の点字の点を消すようないたずらはしないで欲しい。

9. 見え方いろいろ 視覚障害の程度も色々な人がいる (10分)
 ○   拡大文字を使う人、色の識別が難しい人のために変わってきたこと。時刻 表の拡大化、  地下鉄路線図の色の工夫など
 →見えにくい人は誤解を受けやすい「もしかしたらこの人見えにくいのかな」と慮る心が大切

10. 質問など、終わりの言葉 (10分)
 「きょうは知らなかった点字のこと、少しわかったよね。他にも見えない人のことや見えにくい人のこと少しわかったと思います。
  ところで、みんなはクラスのお友達のこと、どれだけ知っているかな?ちょっとした印象だけでその子にバリア作っちゃってるってことないかな。お互いにもっと知ったらもっといいクラスができると思いますよ。
  それと同じように、街でこまっている人を見かけたら「何でこまっているのか知ってみよう」って思ってみてください。そして声をかけてみてください。それであなたにできることがあったら手伝ってください。
  きょうは見えない人に会ったらどうやって手伝ったらいいのかなっていうお話はしませんでしたけど、このときに聞けばいいんです、どうやって手伝いますかって。
  いつか、街のどこかでこまっている人をみかけたら、きょう見えない人に出会っていっしょに時間をすごしたことを思い出してください。
  きっと皆さんでしたら、思いやりを持ってこまっている人に声かけられる素敵な大人になれると思います。」

 

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