アイマスク体験のみ 1校時分

掲載日:2010年1月17日

更新日:2010年9月24日

アイマスク体験のみ 1校時分

※ アイマスク体験内容については、アイマスク体験事例も参考にしてください。

 

講師の人数 一人でも対応可能

1.ねらい
(1) View-Netが目指す福祉教育のねらい
視覚障害者について知る機会を通して、
○ 誰一人として同じ人はいない。
○ みんな違う、違うからこそ楽しいし、助け合うことができる。
○ 自分とは違う人のこと、どんどん知ってみよう。
  たくさん知ると、もっともっと「やさしさの輪」が広がり、豊かな社会が形成される。
→まずは、身近なクラスの子のこと、お家の人のこと、もっとよく知ってみよう。
 今よりももっと豊かなクラスが形成されるはず。
その延長線上に、障害者や困っている人に共感的に手をさしのべられる人となる。

(2) このプログラムでのねらい
○視覚以外からの情報収集により、活動が行えることを体感する。
○その中で足りない情報は何かを考え、その情報主集にはどうしたらいいかを考える。
→これらのことから、
1)視覚障害者は情報が不足しているから困難なことが生ずること、
2)見える自分にはその情報を補うことができること
に気づき、言葉によるコミュニケーションの大切さを理解する。

2.対象者  小学生高学年以上 一クラスくらいが望ましい

3.場所  教室もしくはそれに準ずる場所が望ましい

4.時間  50分

5.準備するもの
  ・アイマスク 人数分 おりがみ・・・学校で用意
  ・きれいなハンカチ・・・各自で用意

6.内容
1、あいさつ・自己紹介など(2分)
  「視覚障害者もいろいろな人がいること→きょう来ている視覚障害者はその中の一例です。」

2. アイマスク体験 (40分)
(1) アイマスク体験活動の目的と注意点の説明(2分)
   「アイマスク体験 = アイマスク歩行、誘導法の理解と考えがちですが、今日はアイマスクをすることにより「見えなくても分かること」の体験をします。
    行うことは、全員にアイマスクをして30分過ごしてもらいます。
    眠くなる人は、寝てください。
    してはいけないことは2つ。取ってよいと言うまでアイマスクを取らないこと。
    2つ目は、指示するまで立ち歩かないこと。です。

(2) アイマスクをつける際の注意をし、アイマスクをつける。(1分) 
   ○ハンカチ、あるいはティッシュをはさんでアイマスクをつける。
   →アイマスクからの感染を防ぐため、汗をかいたときの衛生面への対応のため
   ○アイマスクをつけたら、必ず眼をつむる。
   →角膜は、瞼より前に出ており、眼を開けていると、角膜に傷がつく危険性があるため。

(3)アイマスクをつけた感想を聞く。(3分) 
   ○挙手による発言を促す。 
   →声を出した生徒については、当事者講師が指名する。
    黙って手を上げる生徒がいた場合は、先生が情報(手を上げている人がいる)を提供する。
   →黙って手を上げるだけでは、誰があげているかわかるかどうか全員に返し、声を出すことが大切であることの理解を促す。

(4) 視覚情報遮断状態に慣れる・    聴覚に注意を向けることに慣れる→聞いてわかる体験
   児童生徒の自己紹介 (10分)
   ○当事者講師もどんな人が集まってくれているのかが把握できる。
   ○クラスと名前程度、簡単なアイマスクをしての感想も付け加えてもいい。(一人2~30秒程度)
   →「ぼくは(わたしは)●組の○○○です。・・・」
   →「ぼくは(わたしは」の声を聞いて、誰が話をはじめたかがわかる人もいるはず→聞いてわかる体験)

(5) 触れてわかる・できる体験  おりがみ (10分)
   ○ ① おりがみを配る
   →先頭の生徒にのみ配り、生徒が後ろに回すようにする。それにより、前後の感覚を理解すると共に、どのような声かけや渡し方がスムーズに配れるのかを体感する。
 ② おりがみをする
   ○当事者講師の声かけで一斉に同じ物をおる。
    自分が折り方を知っているおりがみをおる
   あらかじめ作成してある作品を手でさわりながら、それと同じものをおる
   など、やり方は様々。
   ○感想を聞く。

(6) 聴覚に頼ったディスカッション・視覚情報を他の情報に置き換えることにより可能になることの体験
   じゃんけんゲーム (10分)
 ① じゃんけんの方法を考える。
   ○いつもは見てやっているじゃんけん、見ないでできる方法はあるのか
   →聴覚に注意を向けることに少し慣れているので、聴覚に頼ったディスカッションの体験
→グー・チョキ・パーを声に出すことにより可能
 ②じゃんけんをする
   ○隣の人と椅子を向け合って左手をつなぐ。
   →見えない状態なので、手を握っていることによりじゃんけんの相手がどこにいるかがよくわかるように
    あらかじめ二列で座っておくと相手をすぐに決めやすい。
   ○じゃんけんをして勝った人は負けた人の左手の甲をたたく、負けた人はたたかれないように手のひらで自分の左手の甲をカバーする。
   といったルールを付け加えると難易度が上がっておもしろい。
   ○状況によっては椅子から立って机の中に入れる作業を加え、立ってじゃんけんをしてもいい。
   →体を移動させる動作が「怖さ」を伴う状況の場合には避ける。

(7)アイマスクをとる。(1分)
   「目をつぶって下を向いて、そっとはずしてください。
    そうしたら、ゆっくりと目をあけてください。」
   ○教室の電気を消し、カーテンを閉める。(先生にお願いする)

(8) おりがみ、ゲームの感想を聞く。(4分)
   ○挙手による発言を促す
   →自然に声を出汁ながら挙手ができたら素晴らしい。
   ○「アイマスクをしていても、いろいろとできたけど、わからなかった情報は何か」と質問してみてもいい。

3. 質問など、終わりの言葉 (8分)
   「見えない人は、きょう皆さんが少しだけ体験したように、目から入る情報がありませんから聞くことや触れることなどの他の方法で活動に必要な情報を得ています。
    でも、活動に必要な視覚情報が全て他の方法で入手できないのが現状です。
    活動をするにはその活動をどうやったらいいかという情報が必要です。例えば歩くには大量の情報が必要ですので、どうしても情報不足のママ行動をしなければなりません。
   そんなときに情報提供をしてくれる人がいるととても助かります。
    でも、なかなか声かけるって勇気がいることじゃないかと思います。
    話は変わりますが皆さんは、クラスの人のことお家の人のこと、よく知っていますか?ちょっとした印象だけで、その人にバリアを作ってしまって知ろうってしてないことないですか?
    今よりももう少し分かり合えるともっともっとすばらしいクラスができるんじゃないかなって思います。
    それと同じで自分とはちょっと違うなと思う人のこともバリアを張らないで「知ってみたいな」って思ってください。そうしたら、自然に困っている人に声がかけられる人になります。
    どうやって助けたらいいかは、その人に聞けばいいんですから、まずは声をかけてみてください。・・・」

 

福祉教育プログラム事例トップへ | 福祉教育トップへ