更新日:2010年9月24日
アイマスク体験含む視覚障害についての話 二校時分
※ アイマスク体験内容については、アイマスク体験事例も参考にしてください。
講師の人数 一人でも対応可能
1.ねらい
(1) View-Netが目指す福祉教育のねらい
視覚障害者について知る機会を通して、
○ 誰一人として同じ人はいない。
○ みんな違う、違うからこそ楽しいし、助け合うことができる。
○ 自分とは違う人のこと、どんどん知ってみよう。
たくさん知ると、もっともっと「やさしさの輪」が広がり、豊かな社会が形成される。
→まずは、身近なクラスの子のこと、お家の人のこと、もっとよく知ってみよう。
今よりももっと豊かなクラスが形成されるはず。
その延長線上に、障害者や困っている人に共感的に手をさしのべられる人となる。
(2) このプログラムでのねらい
○視覚以外からの情報収集により、活動が行えることを体感する。
○その中で足りない情報は何かを考え、その情報主集にはどうしたらいいかを考
える。
○ 視覚障害とは、情報障害の一種であることを理解する
→これらのことから、
1)視覚情報を視覚以外の情報を使うなどして補っているだけで、
視覚障害者も何ら特別な人ではない。
2)視覚障害者は情報が不足しているから困難なことが生ずること、
3)自分にもその情報を補うことができること
に気づき、実践するための声かけや情報の伝え方(誘導法)を体験することにより、
日常場面につながるようにし、積極的に社会の1員として参加して行けるようになること。
2.対象者 小学校高学年以上 一クラスくらいの人数がのぞましい。
3.場所 教室もしくはそれに準ずる場所がのぞましい
4.時間 100分
5.準備するもの
・アイマスク 人数分 おりがみ・・・学校で用意
・きれいなハンカチ・・・各自で用意
・音源・・・講師が用意
6.内容
1、あいさつ・自己紹介など(2分)
「視覚障害者もいろいろな人がいること→きょう来ている視覚障害者はその中の一例です。」
2. アイマスク体験 (60分)
(1) アイマスク体験活動の目的と注意点の説明(2分)
「アイマスク体験 = アイマスク歩行、誘導法の理解と考えがちですが、今日はアイマスクをすることにより「見えなくても分かること」の体験をします。
行うことは、全員にアイマスクをして一時間過ごしてもらいます。
眠くなる人は、寝てください。
してはいけないことは2つ。取ってよいと言うまでアイマスクを取らないこと。
2つ目は、決して立ち歩かないこと。です。
(2) アイマスクをつける際の注意をし、アイマスクをつける。(1分)
○ハンカチ、あるいはティッシュをはさんでアイマスクをつける。
→アイマスクからの感染を防ぐため、汗をかいたときの衛生面への対応のため
○アイマスクをつけたら、必ず眼をつむる。
→角膜は、瞼より前に出ており、眼を開けていると、角膜に傷がつく危険性があるため。
(3)アイマスクをつけた感想を聞く。(3分)
○挙手による発言を促す。
→声を出した生徒については、当事者講師が指名する。
黙って手を上げる生徒がいた場合は、先生が情報(手を上げている人がいる)を提供する。
→黙って手を上げるだけでは、誰があげているかわかるかどうか全員に返し、声を出すことが大切であることの理解を促す。
(4) 視覚情報遮断状態に慣れる・ 聴覚に注意を向けることに慣れる→聞いてわかる体験
生徒の自己紹介 (10分)
○当事者講師もどんな人が集まってくれているのかが把握できる。
○クラスと名前程度、簡単なアイマスクをしての感想も付け加えてもいい。(一人2~30秒程度)
→「ぼくは(わたしは)●組の○○○です。・・・」
→「ぼくは(わたしは」の声を聞いて、誰が話をはじめたかがわかる人もいるはず→聞いてわかる体験)
(5) 聞いてわかる体験 (7分)
①生音源を聞き、それが何か、また、その方向はどちらかを判断する。
②大通りでの横断歩道、車の音から状況を判断する。
(6) 触れてわかる・できる体験 おりがみ (13分)
○ ① おりがみを配る
→先頭の生徒にのみ配り、生徒が後ろに回すようにする。それにより、前後の感覚を理解すると共に、どのような声かけや渡し方がスムーズに配れるのかを体感する。
② おりがみをする
○当事者講師の声かけで一斉に同じ物をおる。
自分が折り方を知っているおりがみをおる
あらかじめ作成してある作品を手でさわりながら、それと同じものをおる
など、やり方は様々。
○感想を聞く。
(7) 聴覚に頼ったディスカッション・視覚情報を他の情報に置き換えることにより可能になることの体験
じゃんけんゲーム (15分)
① じゃんけんの方法を考える。
○いつもは見てやっているじゃんけん、見ないでできる方法はあるのか
→聴覚に注意を向けることに少し慣れているので、聴覚に頼ったディスカッションの体験
→グー・チョキ・パーを声に出すことにより可能
②じゃんけんをする
○隣の人と椅子を向け合って左手をつなぐ。
→見えない状態なので、手を握っていることによりじゃんけんの相手がどこにいるかがよくわかるように
あらかじめ二列で座っておくと相手をすぐに決めやすい。
○じゃんけんをして勝った人は負けた人の左手の甲をたたく、負けた人はたたかれないように手のひらで自分の左手の甲をカバーする。
といったルールを付け加えると難易度が上がっておもしろい。
○状況によっては椅子から立って机の中に入れる作業を加え、立ってじゃんけんをしてもいい。
→体を移動させる動作が「怖さ」を伴う状況の場合には避ける。
③時間があったら「あっちむいてホイ」もやってみる。やり方も考えてからやってみる。
(8)アイマスクをとる。(1分)
「目をつぶって下を向いて、そっとはずしてください。
そうしたら、ゆっくりと目をあけてください。」
○教室の電気を消し、カーテンを閉める。(先生にお願いする)
(9) アイマスク体験の感想を聞く。(4分)
○挙手による発言を促す
→自然に声を出汁ながら挙手ができたら素晴らしい。
○「アイマスクをしていても、いろいろとできたけど、わからなかった情報は何か」と質問してみてもいい。
3. 視覚障害者の生活の工夫などについて (15分)
「今みなさんがアイマスク体験で足りない情報があったことが視覚障害者にとっての足りない情報です。
活動を起こすためにはそれに必要な情報がなければ不安だったり不便だったり、できなかったりします。
ですから、視覚以外からなるべく多くの情報を得られるように、視覚障害者は工夫をしています。」
○ ・ 視覚障害者の生活が決して特殊な生活ではなく皆と同じ、余暇活動もしていること。
○便利グッズ・ユニバーサルデザイン製品・自分なりの工夫
コミュニケーション機器(点字・パソコン・携帯電話など)
4.みなさんにもできることがあります (13分)
○ここまでの体験や視覚障害者からの話を聞いて、「見える自分には何ができるか」を気づくことができたらベスト。
その延長で、街で視覚障害者を見かけたときの声かけや援助法などを学習する
○生徒はアイマスクを使わず、二人一組になって誘導しあう。
数名は当事者講師を誘導する。
5. 質問タイム、終わりのことば (10分)
「きょうは今まであまり知らなかった視覚障害者のこと、少しはわかったかな?
きょうは視覚障害者のこと知ろうとしたけど、まずは身近な人のこともっと知ってみよう。
そうするともっと素晴らしいクラスができると思います。
その延長線上で街で見かけた困っている人にも声かけられるようになったら素晴らしいです。」

