ユニバーサルデザインとバリアフリー

掲載日:2011年9月26日

更新日:2017年9月10日

◆ ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインとは、調整又は特別な設計を必要とすることなく、最大限可能な範囲ですべての人が使用することのできる製品、環境、計画及びサービスの設計のことです。デザイン対象を特定の人に限定していません。

ノースカロライナ州立大学のユニバーサルデザインセンター所長であった、ロナルド・メイスが1985年に公式に提唱した概念です。

ユニバーサルデザインといっても、全ての人が完璧に使いやすいものを作り出すことはなかなか難しいので、そこを補うものとして「アシスティブテクノロジー(支援技術)」を組み合わせることにより、より多くの人々の利便性を追求することができます。

〈具体的なデザインの例〉

○ 「安全」に配慮された自動ドア、エレベータのドア、ホームドアなど
○ 手が不自由な人向けの開発だった温水洗浄便座
○ 日本語の文字から情報を得ることが難しい外国人などのために、文字の代わりに絵文字(ピクトグラム)を使っての各種情報提供
○ パソコンの画面表示を見やすく工夫する
○ 音声での出力に配慮した画面表示、構成にする
○ 見えない人が文字を書くための開発だったタイプライター(現在のパソコンのキーボード)
○ 頭を洗っているときは目をつぶっているので、シャンプーのボトルに印をつけ、リンスその他のボトルと区別する

シャンプーボトルのギザギザ。ギザギザの拡大写真付き


〈ユニバーサルデザインの7原則〉 (The Center for Universal Design, NC State Universityによる原文)

① どんな人でも公平に使えること
② 使う上で自由度が高いこと
③ 使い方が簡単で、すぐに分かること
④ 必要な情報がすぐに分かること
⑤ うっかりミスが危険につながらないこと
⑥ 身体への負担がかかりづらいこと(弱い力でも使えること)
⑦ 接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること

人の能力や個性は一人一人違います。同じ人は誰一人としていませんし、同じ一人の人でも年齢や環境の変化などで、絶えず心身機能は変化しています。
ですので、心身機能の障害(impairment)の有無や年齢といった、個人の属性や置かれた状況に関わらず、だれもが自立し、互いの人格や個性を尊重し支え合い、社会の活動に参加し、社会の担い手として生活を送ることができる、共生社会の実現に向けた社会環境を整備していくことが重要です。
あらゆる人々が社会生活をしていく上で、障害(バリア)となるものを無くしていくとともに、新たに障害(バリア)を作らないことが重要です。

物理的な障壁のみでなく、制度的、文化・情報的、心理的、今までにつくりだされてきた全ての既存障壁を無くしていくこと(社会的障壁(障害)の除去)とともに、
新たに障害を生じさせないよう、誰にとっても最大限に利用しやすくデザインする、という考え方(ユニバーサルデザイン)が必要です。

◆バリアフリー

ユニバーサルデザインとは違い、デザイン対象を特定の身体状況の人に限定して、その人の障害を軽減する(なくす)製品やサービスです。

見えない見えにくい人を対象としたバリアフリー製品としては、
点字ブロックや触読式時計など

触読式時計

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