冊子p11 直子の生活・屋外編 [障害理解のための冊子の該当ページを縮小して掲載] ==========その内容ここから p11 ★ページ一番上 いらすと: ほほえんでいる直子さんの顔 ○顔から吹き出し: 体にある障害に合わせた支援技術の開発でもっと快適に暮らせるようになるわ。 こんな研究をしてくれる人が増えてほしいなー! [支援技術のタイトル(手書き文字、アンダーライン)] ★上側のイラスト: 直子さんがスマホに向かって「すぐ近くのカフェは?」と話をして音声検索をしている。 ●本文: 音声認識と音声合成を利用したスマホの機能 ★中ほどのイラスト: よこはまデパートと書いてある看板に向かってスマホのシャッターを切る直子さん。スマホから看板の内容の「ヨコハマデパート」と読み上げ音声。 ●本文: 写した画像を解析して文字を読み上げる機能 ★下側のイラスト: スマホの歩行ナビアプリの音声案内を立ち止まって聞いている直子さん。スマホから「6メートルサキ ミギホウコウデス」とスマホから音声が出ている。 ●本文: GPSを利用した歩行ナビのアプリ ==========内容ここまで [以下、解説書掲載内容] :障害をなくす支援技術 [冊子掲載のイラストの解説] 上:AIが言葉を聞き取り、音声合成の言葉で回答する技術 中 :カメラでとらえた画像をAIが解析して、そこにある物を音声合成の言葉で回答する技術 下 :GPSを利用した歩行ナビが音声合成の言葉で行先を案内する技術 ===イラストの解説ここまで 多様な人に配慮がある社会になれば障害はなくなりますが、これを実現するためには「社会に障害を作らない、あったらなくす人」が一定数以上になることが必要ですが、すぐにとはいきません。忍耐強く20年30年と歳月をかけて働きかけていき、ようやく実現するかも知れないくらいのことです。 しかし「ある障害をなくすツール」ができた瞬間に、その障害がなくなります。そして、そのツールが期待以上の障害もなくし、さらに社会のしくみを変えていくことにも繋がることがあります。 例えば、パソコンの画面に映し出された文字を音声化するソフトが完成したときに、それまで障害だった印刷物等の文書はテキストデータの提供があることにより、読めるようになったのです。 このことにより、それまで大きな障害となっていた文書処理の障害がなくなり、目の見えない人の社会参加が飛躍的に広がっていったのです。 トピック記事 【 映像コンテンツからバリアをなくす 】 「音声解説付き」「字幕入り」のコンテンツが増えてきています。 法律もできたこともありますが、コンテンツ制作者の意識が、「最大限の多様な人たちが楽しめるように」と、見えて聞こえるのが当たり前としていた頃とは変化してきているようです。 目や耳の不自由な人ばかりでなく、 *目の見える人も、音声解説により、 映像だけでは伝わりにくいことの理解の助けになる。 動画を別の作業をしながらでも楽しめる。 *耳の聞こえる人も、字幕により、 音を出せない環境でもコンテンツを楽しめる。 聞き取りにくいせりふの理解が容易になる。 など、見えて聞こえる人にも、この配慮によりコンテンツ内容がより伝わりやすくなっています。 直子さんのイラストから吹き出し: 全てのコンテンツで、ユニバーサルデザインとして 定着してほしいな! トピック記事 【 タッチパネル 】 多くの人が使っているスマートフォンを例に考えてみましょう。 目のよく見える人も、小さい画面の細かい文字は読みにくい(障害がある)ので、画面拡大機能で当たり前に読みやすくして(障害をなくして)います。 目の見えにくい人も、カスタマイズ機能で見え方に合わせた表示ができるので障害(バリア)はなくなっていきます。 目の見えない人も、「画面に表示される文字情報を音声で読み上げ、タッチジェスチャーに音声読み上げ機能と実行機能の違いを付加するしくみ」をつけることで、障害はなくなっていきます。 比較的シェア率の高いスマホには、このしくみが初めから搭載されています。 ところが、街角で見かけるタッチパネルには、このしくみがなく、目で見てその場所をタッチして操作することでしか操作ができず、依然として大きな障害があるのです。 《タッチジェスチャーの例》 一度タップすると音声読み上げ。連続2回のタップで実行。 このしくみを使って、スマホで天気を調べてみました。動画でどうぞ  [直接この動画が見られるQRコードを掲載] 【 スマートスピーカー 】 聞こえて発話のできる人には極めて便利なツールで、多くの人が利用しています。 情報の検索ばかりでなく、エアコンや照明器具等の家電製品を声でコントロールできるので、目の見えない人の生活の質の向上にも大きく寄与しています。 【 AIが解析し写真を文章化するアプリ 】 このアプリとスマホの音声読み上げ機能によって、写真を「聞く」ことができます。 SNSに目の見える友達がアップした写真も、言葉の説明で聞くことができるので、一緒に楽しめます。 周囲の景色を知りたいときには、写真を撮ればその風景を聞くことができます。 建物の表示も、うまく映すことができれば何と書いてあるかを聞くことができるので、建物名や各階の案内も伝わります。 直子さんのイラストから吹き出し: でも表示そのものに、私にも伝わるしくみが最初からあってほしいな。