冊子p2 私は直子!「見えない」というからだの障害があります [障害理解のための冊子の該当ページを縮小して掲載] ==========その内容ここから p2 タイトル: 私は直子!「見えない」という体の障害があります ●本文: この冊子では、直子さんの生活を通して「障害」が作られる原因に気づき、どうすれば「障害」をなくしていけるのかをみなさんと考えていきます。 ★イラスト 白杖を持った直子さんの全身(左向きで左方向に歩いている感じ、笑顔、こちらを向いて手を振っている) ○直子さんから吹き出し: 私は直子。33さい、夫と5さいの女の子の3人家族。仕事は事務です。子どもを保育園にあずけて共働きで暮らしています。小さいときは普通に見えていましたが、中学生くらいから少しずつ見えにくくなり、結婚したときにはほとんど見えなくなりました。 ==========内容ここまで [以下、解説書掲載内容] :障害とは何か 目の見えない人の生活は特殊ではない まず、冒頭でこの冊子の「ねらい」を提示しています。これを読んだときに「障害の原因は病気や事故なのに、それ以上何を考えるの?」 「障害をなくすって、事故予防とか病気を治す方法を専門家でもないのに考えるの?」と、疑問に感じる人が多いのだと思います。 障害(バリア)は 「からだが不自由なことだ」と思い込んでいる人に障害って何だろうと考えるきっかけとなる言葉を最初に示しています。 そして、次にこの冊子のナビゲートキャラクターの直子に自己紹介をさせています。 視覚障害者に対して実際とは違う次のような姿を想像していることはありませんか。 ○何もわからなくて何もできないから、着替えや食事も含め常に誰かに世話をしてもらっている ○自分たちとは全く別の暮らしをしている ○生まれたときから全く見えない ですから、ナビゲートキャラクターの直子は、大人になってから目が見えなくなり、「結婚して共働きをしながら、夫と共に家事と子育てをしている」という、ごく一般的な自立した女性として描いています。 この直子の設定は、特別に作りあげたものではありません。多くの視覚障害者の一般的な姿そのものです。