見ること以外から伝わる情報とは、
※ 検索などで、ここのページからView-Netの人権学習・障害理解コーナーにおいでの方、〈「アイマスク体験」に関しての重要なこと〉が
大失敗!!!!アイマスク体験レポート ~ある小学校教師の体験記~
に、書いてありますので、そちらをまずご覧いただいてからのこのページの閲覧をおすすめします。
視覚は他の感覚とは違い、一度に膨大な情報入手が可能ですから、目の見える人には「その感覚が無いこと」で「見えないと何もわからない・できない」と思いこまれがちですが、それは誤解です。
目が見えている人は目からの情報が多すぎて、「聞こえることや触ること」などに意識を向ける経験があまりないのだと思います。
日ごろしていない「見ること以外の感覚に意識を向ける体験」をしてみてください。
いつもしていないのですから、「わからなくて当たり前」ですが、しっかり意識を向けることで、きっとみなさんも「わかる」と思います。
見ること以外から伝わる情報で「わかる」体験をしてみましょう。
★聞こえることに注意を向けてみましょう
問題の音声が聞けます。 もっと体験したいときは 効果音 で検索してね。
1. 何をしているところでしょうか。
ヒント:学校の教室で授業の時に聞いている音
何をしているところ?
2. 何が落ちたのでしょうか?
何が落ちた?1
何が落ちた?2
何が落ちた?3
何が落ちた?4
何が落ちた?5
3. 街の中です。どんな場面でしょう。
ここはどこ? 1
ヒント: 電車に関係する場所です。
何が通り過ぎていった?
ここはどこ? 2
ヒント: 道路を歩いているとこのような場所があります。
いつもは見ているので、聞こえる情報にはなかなか注意を向けていないのかと思いますが、こうして注意を向けてみると、聞こえることで伝わることがけっこうあることがわかったと思います。
★触って伝わることに注意を向けてみましょう
- 靴の右左を手で触って確認してみましょう。
- 10円玉と百円玉を手で持って区別してみましょう。
- 鉛筆入れの中から消しゴムを取り出してみましょう。
いつもは見ているので、触れて伝わる情報にはなかなか注意を向けていないのかと思いますが、こうして注意を向けてみると、さわることで伝わることがけっこうあることがわかったと思います。
★ 見ないで遊んでみましょう
○じゃんけん、あっちむいてホイ
どうしたら見なくても遊べるか、考えてみてください。
ヒント: 聞こえることで伝われば、わかりましたよね。
○トランプなどのカードゲーム
どうしたら見なくても遊べるか、考えてみてください。
ヒント: 触ることで伝われば、わかりましたよね。
視覚を使わないで聴覚や触覚で分かったことや出来たことがいろいろあったと思います。
また、その体験から
「障害がないのはどんなときで、どういうことで無くなっているのか」
についてや、
「障害が作り出されているのはどんなときで、どういうことで作り出されていて、それはどのようなことでなくなるのか」
について考えてもらえたでしょうか。
いかがでしたか。
はじめて「聞くこと」や「さわること」に意識を向けてみた人もいると思いますが、見ていなくてもわかることがたくさんあったと思います。
今、みなさんに体験していただいたように、目の見えない人も見ること以外から情報がつたわったら、わかります。
つまり、そこには障害(バリア)はないのです。