更新日:2017年10月18日

※ 検索などで、ここのページからView-Netの福祉教育コーナーにおいでの方、
〈「アイマスク体験」に関しての重要なこと〉
アイマスク体験は慎重に!!アイマスク体験レポート ~ある小学校教師の体験記~ に、書いてありますので、そちらをまずご覧いただいてからのこのページの閲覧をおすすめします。

見える人が視覚遮断をしたときに起こる「怖い」という感情に、心を絶対に向けないでください。

突然目をふさがれた状態は怖くてあたりまえなのですから、そのことに注意を向けるのでなく、「見ること以外から伝わること」に着目する体験にしてください。

上のことを十分に踏まえていただけるならば、下の体験を開始してください。

今あなたはパソコンに向かっています。そのまま目をつむってください。

  • 耳を澄ますと何の音が聞こえますか?
  • その音は何の音ですか?
  • その音はどこから聞こえますか?

パソコンに向かっている環境によっても聞こえてくるものは違うと思います。が、何の音かは分かるのではないでしょうか?
でも、肝心のこのページを読むことはできましたか?

今みなさんのパソコンはディスプレイに映し出された文字だけが情報発信源だと思います。この状態では目を閉じたらそこにある情報は伝わりませんよね。つまり障害が作り出されています。

 では、どうしたらこの障害はなくなるでしょう。

画面に映し出された文字を音声で読み上げる仕組みがそこにあったら、目を閉じていても内容が伝わりますので障害はありません。

パソコン画面の音声読み上げ体験はこちら(トップページに移動しますので、読み上げボタンをクリックしてみてください)

★聞こえることに注意を向けてみましょう

耳の後ろにてをあてて聞くことに集中している男の子 の絵

1. 何をしているところでしょうか。
(絵をクリックすると音が聞こえます。学校の教室で授業の時に聞いている音ですよね。
画像:金色のスピーカー クリックすると音が流れます

※ 答えはページ末の、「音あての答え」のところに書いてあります。

2. ①何が落ちたのでしょうか?

画像:銀色のスピーカー クリックすると音が流れます 画像:金色のスピーカー クリックすると音が流れます 画像:銀色のスキーカー クリックすると音が流れます 画像:金色のスピーカー クリックすると音が流れます 画像:銀色のスピーカー クリックすると音が流れます

②それはどの方向にあるのでしょうか?
 聞こえた方向にも注意を向けてみてください。

※ 答えは下の、「音あての答え」のところに書いてあります。

3. バス通りの音を聞いてみましょう。

画像:銀色のスピーカー クリックすると音が流れます 画像:金色のスピーカー クリックすると音が流れます 画像:銀色のスピーカー クリックすると音が流れます

※ーーー 音当ての答えはこちら(別ウインドウで開きます)

いつもは見ているので、聞こえる情報にはなかなか注意を向けていないのかと思いますが、こうして注意を向けてみると、聞こえることで伝わることがけっこうあることがわかったと思います。

でも、もう少し多くの情報が伝わったら、もっといいですね。

  • 何色のチョークで、何を書いたのかな?
  • 何の缶やペットボトルなんだろう?
  • 信号が青になったのはどのタイミングなんだろう?
  • 止まったバス、行き先はどこなんだろう?

どんな配慮や仕組みがあったらこれらの障害はなくなるでしょうか。考えてみてください。
ヒントは次のページ「見えない見えにくい人への障害はどのようなことでなくなるの?」にあります。

★触って伝わることに注意を向けてみましょう

  • 靴の右左を手で触って確認してみましょう。
  • 10円玉と百円玉を手で持って区別してみましょう。
  • 自分の鉛筆入れとお友達の鉛筆入れ、手でさわって区別してみましょう。
  • 手先の感覚だけで折り紙に挑戦してみましょう。

いつもは見ているので、触れて伝わる情報にはなかなか注意を向けていないのかと思いますが、こうして注意を向けてみると、さわることで伝わることがけっこうあることがわかったと思います。

きっと日常的に手に触れているものですから、じっくり触ってみたらわかるし、
簡単な折紙ならば折れたことでしょう。

でも、もう少し多くの情報が伝わったら、もっといいですね。

  • 何色のどんな絵柄の靴なんだろう?
  • いつ鋳造された硬貨なんだろう?
  • 何色でどんな絵柄が描いてある鉛筆入れなんだろう?
  • 色が印刷してある面はどちらなんだろう? 何色の折紙なんだろう?

どんな配慮や仕組みがあったらこれらの障害はなくなるでしょうか。考えてみてください。
ヒントは次のページ「見えない見えにくい人への障害はどのようなことでなくなるの?」にあります。

アイマスクをして折り紙に挑戦する小学生のおさげの女の子。セリフ「角を合わせて、三角に折って…」

★ 見ないで遊んでみましょう

○じゃんけん、あっちむいてホイ
どうしたら見えない人もいっしょに遊べるでしょう。
ヒント: 聞こえることで伝われば、わかりましたよね。

○トランプなどのカードゲーム
どうしたら見えない人もいっしょに遊べるでしょう。
ヒント: 触ることで伝われば、わかりましたよね。

視覚を使わないで聴覚や触覚で分かったことや出来たことがいろいろあったと思います。
また、その体験から
」障害がないのはどんなときで、どういうことで無くなっているのか」
についてや、
「障害が作り出されているのはどんなときで、どういうことで作り出されていて、それはどのようなことでなくなるのか」
について考えてもらえたでしょうか。

見ること以外でも、分かることはたくさんあります。
でも、社会にはまだまだ「見えるのがあたりまえ」の考えで発信されている情報がたくさんあるために、見えない・見えにくい人に障害(不便・困ること)が作り出されています。
この社会が作り出している障害、
どうしたら障害がなくなるのか、またどうしたら障害を新たに作り出さないいようにできるのか。
考えてみてください。

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