歩くために必要な情報を視覚で得られない・得にくい人は白杖を持っています。
困っている「見えない・見えにくい人」がいたら、声をかけて、
あなたが見ている情報を見えない・見えにくい人に伝えてくれることで、その人の障害(不便・困ること)は格段に軽減されます。
時間がないときなど、無理することはありません。
同じ方向に歩いているなど、「ついで」があるときでかまいません。
「私は○○まで行きますが、一緒に行きますか?」などと声をかけて、いっしょに歩いてください。
危険や怖さを感じる場所は、見えない・見えにくい人も、見える人と同じですが、
見える人よりもずっと情報不足なので、より多くの危険が存在します。
見えない人と一緒に歩くときの方法
難しく考える必要はありません。あなたの体の一部(肩や肘など)につかまらせてください。
大通りの横断では
「信号が青になりましたよ」と、一声かけてもらえると、
「見えることが当たり前」の作り方をしている信号が示す「色」という情報が伝わりますので
「信号がどうなっているかわからない」という障害が無くなります。
ですから安心して横断歩道を渡ることができます。
また交通量の多い、特に幅の広い交差点やスクランブル(歩車分離式)交差点はとても恐い場所です。見える人は周囲の景色を見て、歩く方向を修正しているので「真っ直ぐに渡る」ということが可能ですが、その情報が伝わらない見えない・見えにくい人が「真っ直ぐ渡りきる」ということは、厳しいことが多いです。
「信号が青になりましたよ」とか「一緒に渡りましょう」と声をかけてから一緒に歩いてください。
電車のホームでは
歩いていく先の情報が不足していますから、「ホームから落ちてしまわないか」と不安な状態で歩いています。「一緒に歩きませんか」などと声をかけて、いっしょに歩いてください。
ホームでは、緊張のあまり勘違いしてしまうことも度々です。「一緒に歩きませんか」などと声をかけて、いっしょに歩いてください。
電車やバスの中で、空いている席があったら
空いているなら座りたいだけです。「席が空いている」という状態は視覚にしかとどかない情報です。ですので、目の前に空席があってもその情報は伝わりません。
声をかけてもらえると「わかる情報」となります。
チョコッと もの知りコーナー:席に案内するとき
椅子の背もたれか、座面を教えてください。
★見えない・見えにくい人に障害(バリア)が作り出されているのはなぜ?
★見えない・見えにくい人の障害はどのようなことでなくなるの? ―― 視覚障害者の日常生活 ――
★見えない・見えにくい人の障害はどのようなことでなくなるの? ―― 文視覚障害者の文字処理 ――
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★人権教育・障害理解コーナー