更新日:2017年9月23日
歩くために必要な情報を視覚で得られない・得にくい人は白杖を持っています。
困っている「見えない・見えにくい人」がいたら、声をかけて、
あなたが見ている情報を見えない・見えにくい人に伝えてくれることで、その人の障害(不便・困ること)は格段に軽減されます。
時間がないときなど、無理することはありません。
同じ方向に歩いているなど、「ついで」があるときでかまいません。
「私は○○まで行きますが、一緒に行きますか?」などと声をかけて、いっしょに歩いてください。
危険や怖さを感じる場所は、見えない・見えにくい人も、見える人と同じですが、
見える人よりもずっと情報不足なので、より多くの危険が存在します。
電車のホーム
歩いていく先の情報が不足していますから、「ホームから落ちてしまわないか」と不安な状態で歩いています。
「一緒に歩きませんか」などと声をかけて、いっしょに歩いてください。
「危険な場所での歩く先の情報不足」という障害がなくなり、とても安心して歩けるようになります。
大通りの横断
「信号が青になりましたよ」と、一声かけてもらえると、
「見えることがあたりまえ」の作り方をしている信号が示す「色」という情報が伝わりますので
「信号がどうなっているかわからない」という障害が無くなります。
ですから安心して横断歩道を渡ることができます。
同じ横断歩道を渡るときは、「一緒に渡りましょう」などと声をかけてください。そして一緒に歩いてください。
見える人は周囲の景色を見て、歩く方向を修正しているので「まっすぐに渡りきる」ということが可能ですが、その情報が伝わらない
見えない・見えにくい人が「まっすぐ渡りきる」ということは、厳しいことが多いです。
ですので、いっしょに歩いてくれる見える人がいると「渡る方向がわからない」という障害がなくなり、安心して渡りきることができます。
電車やバスの中で、空いている席がありましたら、声をかけてください
「空いている席がありますよ。座りますか?」と。
「席が空いている」という状態は視覚にしかとどかない情報です。
ですので、目の前に空席があってもその情報は伝わりません。
声をかけてもらえると「わかる情報」となります。

見えない人と一緒に歩くときの方法
難しく考える必要はありません。あなたの体の一部(肩や肘など)につかまらせてください。