西区福祉保健活動拠点福祉講座「ユニバーサルデザインってどういうこと」のご報告
今年の1月24(日)13:30~15:00に開催された「ユニバーサルデザインってどういうこと?」の内容について簡単に報告いたします。
一般参加者9名・View-Net神奈川からの参加者3名、西区福祉保健活動拠点から2名、合計14名で開催されました。
講師と参加者の自己紹介をした後、
「バリアフリーとは」の基本的な説明の後
ユニバーサルデザインを考える上で、「これまでの物づくりの考え方」として以下のようなお話しをいたしました。
世の中が「ミスター・アベレージ」、つまり健康で活動的な「男性」を主たる利用者としてあらゆるものができあがっていました。しかも労働者や米軍兵士の計測データが出発点でした。したがって、体格や体力が違う女性や高齢者は無視されていて、子どもや障害者の存在も意識されることはありませんでした。
それどころか「ミスター・アベレージ」のケガや体調不良ですら、考えられていなかったのです。
そうした点を考慮していなければデザインとしては不十分、
あなた自身がその不利益を受けますよ、という指摘がユニバーサルデザインの基本です。
次に、「共生の考え方と、ともに生活するには何が必要?」として以下のようなことをお話ししました。
人はみな違う身体・個性を持っています。しかも同じ人でも年齢とともに変わるし、病気やケガによっても変わります。人はみな違うのが当たり前。互いに相手を尊重し認めあう心を持つことを「共生」(ノーマライゼーション)といいます。
そしてそれを具体的に実現させる仕組みの一つがユニバーサルデザインです。
まとめとして、
私達が社会の中で豊かに生きるために最も大切なことは、
自分とは違う他者のことを理解し認合う心を持てるようになること(心のユニバーサルデザイン)が大切なのではないでしょうか?
自分の近くにいる人をちょっと多くの人と違うからと言って避けたり無視したりせずに、
その違いを理解しようとすることがなによりも大事ですし、
それら多様な個性と人格を持った人達と一緒に遊んだり勉強するための様々な仕組み・デザインを考えることがユニバーサルデザインであると言ってもいいと思います。
最後に参加者全員で「視覚障害者の誘導法」について実際に2人でペアを組んでもらって誘導のポイントを説明しながら建物週辺を一緒に歩きました。この体験を通して互いの理解を深めることを経験していただきました。