編集後記

神崎 好喜

記念誌編集に当たり、私は記念誌に①今後の雇用を進める会の運動構築に役立つ礎となることと②同種の運動を進めている全国の仲間の参考資料となることの2つの意味を与えました。その実現には、「思い出話」はやめ「記録集」とする、執筆者の意向を最大限尊重する、の2原則が不可欠です。

しかし前者については、探しても探しても記録が見つからないのです。記念誌のために記録を残すことが運動の目的ではない以上やむをえない面もありますが、結成当時のアンケート結果や録音タイピスト第1号の誕生など、重要事項を掲載することができませんでした。残念でなりません。

後者については、文体や文字数は決めたもののその他は執筆者にお任せしました。そのため原稿は不揃いで記念誌全体の統一性に欠ける部分はありますが、直接運動に関わった人の「生の言葉」で表現されており、臨場感溢れるものになったと思います。読みにくい点はお許しください。

執筆者が編集委員に偏ったことはいなめませんが、編集委員だから執筆したのではなく、その事柄を語るのに最適な人だったということです。どうかご理解ください。また、初代会長の五十嵐光雄先生には編集委員数名がお邪魔して、あれこれと質問させていただきました。真夏の猛暑の中にもかかわらず、非常に丁寧にお答えいただき、本会結成当初の数年間の流れを何とか文書に止めることができました。本当にありがとうございました。

編集中、「あんなこともやったなあ!」「こんなこともあったんだ!」という感慨が私の脳裏を巡りました。でも、「過去のこと」という感覚ではありません。「現在と未来へのメッセージ」という感覚なのです。この感覚を1人でも多くの読者の皆様にお伝えすること、そして冒頭に書いた意味通りの記念誌を作ることが私の務めですが、はたしてそうなったでしょうか。

最後に、この記念誌を公にする今、執筆者を初め、この記念誌の編集・発行にご指導・ご協力くださった多くの皆様に、心からの感謝の意を表し、編集後記とさせていただきます。

奥付として

書名:雇用運動20年の歩み
神奈川県視覚障害者の雇用を進める会20周年記念誌
発行:神奈川県視覚障害者の雇用を進める会
事務局所在地 横浜市神奈川区松見町1?26番地(横浜市立盲学校内)
事務局 Tel 045-431-1629 Fax 045-423-0284
発行責任者:新城 直
発行日:1997年12月6日
編集責任者:神崎好喜
編集委員:黒木 正、小泉茂夫、田中重幸、馬渡藤雄