1. 実施施設名(学校名など): 横浜市立芹が谷中学校

2. 実施日時: 平成22年11月16日 5~6校時

3. 対象者: 中学2年生 145名、4クラス(クラスごとに講師一名)

4 実施内容
(1) いろいろな見え方があること
(2) 日常生活の工夫
   情報収集の工夫
   外出の工夫
(3) 声かけの必要性と誘導体験
(4) みなさんにお願いしたいこと
  →いろいろな人が世の中にはいる。
   もしも、困っている人を見かけたら、手伝ってほしい。
(5) 質問タイム
(6) 講師の特技を生かした交流
・〈卓球(サウンドテーブルテニス)〉
 講師と参加生徒全員が、晴眼状態、弱視状態(半透明のビニル使用)、全盲状態(アイマスク使用)で対戦。

・〈おりがみ体験〉
 忍者のおりがみを作成する→晴眼状態、弱視状態(半透明のビニル使用)、全盲状態(アイマスク使用)

・〈ゲーム交流〉
 6つの班に分かれ、オセロ、立体パズル、かるた、トランプ
○それぞれのゲームに、視覚障害者もともに楽しめる工夫あり。→当事者講師が各班に混じり、いっしょに楽しむ。
○全員で「後出しじゃんけん(聴覚を使ったゲーム)」と「背中に文字を書く伝言ゲーム(触覚を使ったゲーム)」で交流。

・〈音楽交流〉
○アイマスクをして演奏者を見ずに鑑賞する。
○生徒も手拍子で演奏に参加。
○アイマスクをはずして演奏者を見て鑑賞する。
○生徒も手拍子で演奏に参加。
生徒さんが手拍子で講師とともに音楽を楽しむ様子(クリックすると再生します)

5. 講師の感想及び生徒の反応

とても元気な生徒さんが多く、反応がよかった。

アットホームな雰囲気で進められた。

折紙では、晴眼状態では楽しそうに折っていたが、
弱視体験になると「見えないよ、難しいなー、まがっちゃう」「はじめは見にくかったけれど慣れてきた」などの感想が出た。

卓球では、みな楽しそうに盛り上がった。

ゲームでは、特に視覚障害を意識することなく、いっしょに楽しく交流できた。

音楽では、楽しくリズムにのって、ともに楽しむことができた。

「今度、視覚障害者を見かけたら、声をかけられるかな?」と聞いたら、
「楽勝だぜ!」など元気に答えてくれた。

控え室から教室までや最寄りバス停までの誘導を生徒さんが積極的にやってくれた。
緊張している人もいたし、慣れているのかなと思われるように気楽にいっしょに歩いてくれる生徒さんもいた。

6. 学校側からの感想など

講師の方の誘導など、自主的に動いていた。

交流体験に時間を取ってしまった。もう少し体験談などお話を聞く時間があれば、と思った。

真剣に話を聞いたり弱視体験やアイマスクを長時間着用する体験には「見えなくて怖い」と感想をもらす生徒が数多くいたりしたので、  積極的に取り組んでいたように感じる。

自分とは少し違う生活を送っている大人の人と接することができたのは、彼らにとってとても勉強になったようだ。

普段の生活の話や体験談などを話していただいたので、生徒もイメージしやすかったと思う。

「見えない人の気持ちを今まで考えたことがなかった」という生徒がほとんどという中で、自分が実際に体験して視覚障害者の方と触れ合う事で「見えないということはこういうことなんだ」と知ってもらえたと思う。

感想でも「町で見かけたら声をかけたい」と書いている子が多くいましたので、これからの彼らに期待したいです。

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