1.実施施設名:横浜市立栗田谷中学校
2.実施日時 :平成28年5月19日 2~5校時(9:40~14:30)
3.対象者 :1年生4クラス(137名)を各クラス50分で4回繰り返す。
(他障害同時進行)
4.内 容 :
(1)三つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む。
「配慮」「共生」「みんな違ってみんないい」
(2)講師の自己紹介と体験談
(3)白杖歩行とは
(4)日常生活の紹介
○四感+記憶の活用
人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
○画像を出しての自分自身の工夫
○画像を映し出してのユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
○画像を映し出してのバリアフリー製品の紹介とその意味
○人的サポートの重要さを説明
(5)生徒自身が受けている、又は受けてきた「配慮」を具体的事例を
出して説明
→決して、「配慮」は高齢者や障害者のためにだけあることでは
ないこと。
(6)簡単な社会モデルで捉えた障壁の考え方を説明。(クイズの実施)
(7)まとめ
社会的障壁は、作り出すことも無くすこともみんなの気持ち次第で
できること。
みんなの心の持ち方で「社会にある障壁を作り出したり、無くしたり
できる。」ことを繰り返して説明。
どちらもできるのなら、「障害をつくらない、無くす人」になった方がいい
(8)質問タイム
5・講師からの感想など
○どのクラスも集中して話を聞いていた。
○質問も多く出て、反応が良かった。
6.学校からの感想など
<先生から>
○他者理解を深めるとても良い機会となった。
○生徒たちの取り組みや振り返りシートの記入内容が充実しており良かった。
○自分も含め、障害のある方に対して特別な捉え方をしていたことに改めて
気づかされた。「配慮」「共生」「みんな違ってみんないい」は、地球上で
共に生きるために誰もが考えていくべきこと。まだまだ未熟な自分を感じた。
<生徒から>
○ 助けるのではなく共に生きることを大事にしたいです。
相手のことを理解することが大切だと思いました。理解し合えば伝えたいこ
とが伝わったり、喧嘩をしないですんだりいいことだらけだと思いました。
みんなが幸せに暮らせるように私もできることを探して役に立って行きたい
です。まずは今日学んだことを家族に伝えて広めていきたい。それが今の自分
にできることだと思います。
○ 見えないのも個性、見えなくても関係ないと思いました。講師が前向きで勇気
があるなと思いました。ハンディも背が低いも高いも個性で、その個性を認め
あい尊重することが大事だと思います。僕たちは障害を作ることも無くすこと
もできるので、いろいろな障害をできるだけ無くしたいと思いました。
○ 僕が見えなくなったら白杖を使うなどして、講師の人のように暮らしていきたい
です。
○ 見えない人が身近に感じられるようになりました。見えないと言うことが個性と
いう言葉にはなるほどなと思いました。背の高い人低い人、男の人女の人と言う
のと同じで何も変わらないというのはまさにその通りだなと思いました。
でも、今の日本ではまだ偏見や差別がなくなっていないので、そういうことを
少しでも減らしていけなければなと思いました。講師の人が言っていたように
人は障害を作るのも無くすのもできるので、障害を無くせるような人になりたい
です。