1.実施施設名:横浜市立矢部小学校
2.実施日時 :平成28年11月29日(火)9:10~10:30
(途中7分程度の休憩)
3.対象者 :3年生 4クラス 125名
4.内 容 :
今回の講座を進めるにあたって児童たちに以下の2つのお願いをした。
(1)返事は「いえー」と声で知らせてほしい。
(2)リラックスして聞き、途中で質問があった時はどんどん声をだして
ほしい。
次に今回の講座の内容について説明
(1)視覚障害者の意味について説明
(2)「みんな違っていい」・「共生」・「配慮」の大切さについての
お話しすることの趣旨を説明した。
次に「みんな違うからいい」ということを質問形式で講座を進めた。
(この辺から児童たちがどんどん講座に参加しだした。)
次に「共生」することの大切さについて説明し、いろいろな違いを持った
人が共に生きられるようにするためには互いの違いを認め、違いに応じて
「配慮」することが何よりも大切になることを説明した。
児童に「疲れましたか?」と質問をしたところ「疲れた」とのことでした
ので、7分程度の休憩を入れた。そして、この休憩時間中にピコ太郎の曲
を2回流し、多くの児童が遊んだり踊りをしながら合唱していた。
後半は、パソコンと点字ディスプレイを投影機で大画面に映しながら、
視覚障害者に対する具体的な配慮の仕組みとしての音声読み上げと点字
読み書きの実演を行った。
最後に本日のまとめの話をして、どれくらいわかったか、そして楽しかっ
たかの2つの質問をして、わからないところはクラスで確認し合うのもお
友達への大切な配慮の一つであることを話し、私の説明は終了した。
その後、児童たちから以下の質問があった。
○ いつから目が悪くなったのですか
○ 目が悪くなってよかったことがありますか
○ どうやって歩いているのですか
○ どうやって食べているのですか
○ 視覚障害者のスポーツってどんなものがある
5.講師の感想など
○ 今回は使う予定だったタブレットPCが音声が出ず、やむを得ず
予備のパソコンでデモを行った。個人的にはパソコンの操作で
手こずったり、最初の質問時間で遊びすぎてしまいかなり不十分
な内容でしたが、担当の先生や校長先生からは「本当にありがと
うございました」との言葉を何度もいただき、それなりの講座が
できたのではないかと思う。
6.学校からの感想など
<先生から>
○ 打ち合わせで講師のの思い等をお伺いできたことや流れが確認
できたことはとてもよかった。
○ 子ども達に声を出させたり、わかりやすい例え話をしたりして
子どもを飽きさせないように、またリラックスさせようなどの
配慮を感じ講師の方のあたたかさを子どもたちはすごく感じた
と思う。話し方も柔らかく、とてもよかった。
○ 配慮という言葉を知ったり、仲間はずれにしないなどの言葉を
意識するきっかけになりました。
<児童から>
○ 「みんな違ってみんないい」という言葉が一番印象に残りまし
た。なぜかと言うと、確かに自分も得意なことや苦手なことが
あるので、得意なことを友達に教えてあげれば友達も嬉しいし
自分も嬉しいからです。
私もいろんな人に配慮したいです。
○ 「みんな違ってみんないい」という素敵なことを言ってくださ
いました。ちょっとびっくりしたけれど確かに
「みんな同じだったら気持ち悪いな」ということも学びました
○ 私はとても心が打たれたことがあります。
それは「一人ひとり違うからいい」ということです。
目が不自由になってしまってできることは少なくなると思いま
すが、楽しいことも増えることがわかりホッとしました。
とても楽しく時間が過ごせました。
○ 目の見えない人の経験を今日聞いたので、もし自分が将来視覚
障害者になっても私も生かしていけたらいいと思いました。