1.実施施設名:横浜市立金沢中学校
2.実施日時 :平成29年2月23日 2~3校時  10:00~11:50
      (2校時と3校時それぞれ50分間で対象生徒半数ずつ2回実施)
3.対象者  :3年生学年全体8クラス320名
4.内  容 :
 (1)導入
   ○ 声だしを促す。
   ○ 講座目的とキーワードの提示

 (2)講師の学校時代の話
   ○ 自分も周囲も多様性を認められなかった辛かった小中高校時代。
   ○ その辛さが一気になくなった職業訓練校の時。
   ○ 環境や配慮があることで障害なく勉強できた。

 (3)視覚障害の理解
     環境や配慮があることで障害がなくなる。
   ○ 見ること以外で周囲のことが伝わる感覚の確認
     聞く、触る、におい、味
   ○ 四感・記憶の活用とちょっとした工夫・UD・BF・人的配慮により
    障害がなくなる事例
    A 自分のちょっとした工夫
    B ユニバーサルデザイン
    C バリアフリー
    D 人的サポート
     ・寸劇を使って、障害をつくる誘導と障害をなくす誘導
     ・その解説
       →「誘導」という名の障害を作り出すこともあること
 
 (4)配慮は障害者や高齢者だけが必要なものではない。
   ○ 生徒自身が受けている配慮の事例紹介
   ○ 障害を作り出すのもなくすのも自分たちができること
    (事例を通して)
 (5)まとめとメッセージ

5.講師の感想など
   ○ 声を出してくれる生徒さんがいたので進めやすかった。
  ○ 寸劇のリクエストを先生にいただき、それがかなり良かったと
   思う。

6.学校からの感想など
 <先生から>
  ○ 生徒は教室での授業と違い、具体的な事例や実物に対して興味深く
   理解していました。
  ○ 参加した教職員から「勉強になりました。人権意識が高まりました。」
   との声がありました。

 <生徒から>
  ○ 障害があるから不自由ということではなく、周りの人々の接し方や
   周辺の環境で障害を持っている人が不自由と感じてしまっていると
   思ったので、みんなが障害とか関係なく幸せに暮らせる見たいを私
   たちがつくらなければと思いました。
  ○ 一人が大勢の人に合わせることも大切だと思いますが、一人ひとりを
   尊重することはそれ以上に大切だと思いました。
  ○ 「違ったっていいじゃん、それが私なんだから」という言葉にすごく
   心を打たれました。もし、僕が「将来あなたの目は見えなくなる」と
   言われたら、今までの僕なら心が折れていると思います。けれど、今
   なら「そういう考えを持てばいいんだな」と心がよい方向に向くと
   思います。だから、今日の話はすごくためになったし、視覚障害の人
   がいたら助けられるようになりたいと思います。
  ○ 自分だけが使いやすいのではなく、どんな人にも使いやすいユニバー
   サルデザインが必要なんだと思いました。視覚以外でも情報が入るこ
   とがわかりましたが、不自由なことはあると思うので困っている人が
   いたら助けることが基本だと思いました。

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