1.実施施設名: 横浜市立日限山小学校
2.講座実施日時: 平成29年11月24日(金)
低学年 9:40~10:40
高学年 11:00~12:00
3.対象者: 低学年(1~3年)約250人、高学年4~6年)約250人
※保護者参観あり
4.内容:
(1)導入
(2)目以外から伝わる感覚
①だれもが日常的に視覚以外から周囲のことを認識していることを、事例を通じ
て確認 (聴覚、触覚、嗅覚、味覚)
②音当て・触って取り出す 遊び
③記憶を使っていることの確認
(3)日常生活 「このようなことで障害がなくなる」ことの具体事例紹介
①バリアフリー
②ユニバーサルデザイン
③自分なりの工夫
→高学年は障害はどこにあって、その障害はどんなことでなくなるか考えた
④人的配慮
○外出時 白杖の役割の説明
(4)<高学年>
◎いろいろな人の心 寸劇を通して
①寸劇 Aさん:本能的な人
Bさん:感情のまま、自分の思い込みと自己満足を満たすことを目的
として行動する人
Cさん:理性で行動できる人
②寸劇を踏まえての児童とのやりとり
(4)<低学年>
◎配慮の実践 じゃんけん大会
→どうしたら見える人も見えない人も共に楽しめるじゃんけんができるか考え
てから実施
(5)児童自身への応用
①児童自身が受けている・している配慮の確認、
②絵を見ながら「障害」は身近にあり、自分たちで作り出したり、なくしたりで
きることの確認
③みんな違ってみんないい
→同じ人間は1人としていないのだから、互いに相手を理解し配慮し合ったら
障害なく暮らせる
(6)質問タイム
(7)まとめメッセージ
5.講師の感想など、
○低学年は、ゲームやじゃんけんを入れて実際に自分の身体を動かすことを取り入
れて楽しく進められた。元気に問いかけにも答えてくれた。
○高学年は、大人数で体育館という環境の中でも、ちゃんと話を聞いて問いかけに
も声を出して答えてくれていたので、講座が進めやすかった。
6. 学校からの感想など
〈児童から〉<高学年>
○私はきょうの話を聞いて、私たちが大人になったときに「配慮・仲間はずれを
作らない・みんなちがってみんないい」など、障害者が安心して生活するための
プロジェクトなどをやっていきたいです。また何年後かには障害者を障害者と言
わせないような未来を作っていきたいです。
○今の時代は技術が発達し、ユニバーサルデザインのものが多くなっている中で
「見えて当然」という社会になっていることを知りました。障害は作ることも無
くすことも自分でできるので、見つけたら無くせるようにしたいです。
○私は今まで「障害」とは、その人の目が見えない・耳が聞こえないなどがあるせい
で生活が不自由な人だと思っていました。ですが、お話を聞き、障害とはその人
のせいではなく周りの環境のせいだとわかりました。
障害がある人も普通の人と同じように自由にできる日本が大切だと思いました。
もし白杖を持っている人を見かけたら声をかけたいです。私も社会に出たら目の
見えない人・耳の聞こえない人にも役に立つものを作りたいです。
○ユニバーサルデザインやバリアフリーが昔より増えていてよかったなと思いま
した。しかしよく考えてみると、「だれもが使えない・できない」という物も少
なくないことがわかりました。だからもっとこれからはこれらについて考えてみ
たいと思います。そしてユニバーサルデザインとバリアフリーをこれから増やし
ていけたらいいなと思いました。この世の中がだれもが使えるようになってほし
いと思いました。
○配慮やバリアフリーは障害がある人だけでなく私たちにも必要だとわかりました。
障害がある人もない人もみんな同じで誰かが障害を作らなければみんな同じなん
だなと思いました。
ユニバーサルデザインの大切さがよくわかりました。
実際に会ったら勇気を出して声をかけたいです。
〈児童から〉<低学年>
○みんなを大切にします。理由はみんなができることも見えない人ができること
も同じだからです。
○大切だと思ったことは、困っている人に自分から声をかけることです。気をつけ
たいことは仲間はずれをつくらないことと困っている人にどうしていいか聞くこ
とをしてからいっしょに行動することです。
○誰かが困っているとき助けてあげるとその困っていた人はうれしくなる、自分
もうれしくなる。
〈先生から〉
○考えたり活動したりすることに興味を示したようでした。
高学年はもっと長い時間(1時間30分)の講座でもよかったと思います。
○このようなことは社会全体に広がっていってほしいと思います。
○講座後、障害を作り出さないようにしようなどの感想をもつ子がいました。