1.実施施設名: 横浜市立岡野中学校
2.実施日時: 平成29年12月 1日 3~4校時 11:00~12:30
(40分の講座を2回実施)
3.対象者: 1学年全体 3クラス 112名
4.内容:
(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む
(2)講師の自己紹介と体験談
(3)日常生活の紹介
○ 五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
①人が見ること以外で周りのことがわかることの確認
・聞いてわかること
・触ってわかること など
②聞いてわかる・触ってわかる体験(クイズを含む)
○ 画像を出しての自分自身の工夫
○ 画像を映し出してのユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
○ 画像を映し出してのバリアフリー製品の紹介とその意味
○ 人的サポートの重要さを説明
(4)児童自身が受けている、または受けてきた「配慮」を説明
→決して「配慮」は、高齢者や障害者のためにだけあるのではないこと
(5)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方を説明
(6)まとめメッセージ
・障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできる
こと
・お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが
快適に暮らせる社会の実現に繋がること
5.講師の感想など
○聞くところはしっかりと聞いて、少し恥ずかしがりながらも声も出してく
れた生徒たちだった。
○担当の先生が一緒にいてくれたので心強く、準備から移動、講座も含めて
安心して実施できた。
6.学校からの感想など
〈生徒から〉
○今回、話を聞いて私たちは障害を生み出すことも無くすこともできるのだなと
思いました。なのでいろいろな場面で人が困っているときにどうしたら良いのかを
考えて行動できるようにしたいです。これは障害者だけにというのではなく普段
から接している友達にも共通することなので大切にしたいです。
○障害とはその人が持っているものではなくて周りの人たちが作ってしまっている
のだとわかりました。少しの配慮の心で障害はなくなり、体の障害はその人の個性
に変わります。きょうの講師の人も目が見えないという違い個性を持っているだけ
で私たちと変わりはないということを教えてもらいました。体に障害がある人も私
たちと同じ人間なんだという心で認めることができれば障害者と健常者の境はなく
なると思います。
○今日、二つのことがわかりました。
一つ目は配慮です。どんな人にでも困ることがないように配慮することが大切で
場合に応じて自分で考えて人を手伝ったり助けたりすれば少しは役に立てると思い
ました。
二つ目は共生です。たくさんの人と生きていることを自覚して人に障害を与える、
作り出すよりも障害を作らない、なくすことをした方がいいと思いました。それを
するために周りをよく見て生活したいです。
○障害は自分に関係ないものだと思っていたけど、自分に身近なものだと思えました。
障害は自分たちで作ったり無くしたりできるということにとても共感できました。
〈先生から〉
○生徒が理解しやすいように言葉を選んで話していただいたことと、簡単なデモン
ストレーションでしたが、何が障害で、どうすればそれを取り除くことができるの
かについて理解が深まったように思います。
○障害について受け止め方はそれぞれですが、考えるよいきっかけを作っていただ
いたように思います。
○障害のあるなしにかかわらず、どうすればみんなが気持ちよく過ごすことができ
るのかを、考えられるようになったのかと思います。これからの生活の中で、配慮
が必要な場面に遭遇したとき、どう行動するか、行動できるか、生徒たちと一緒に
考えていきたいと思います。