1.実施施設名: 横浜市立豊田小学校

2.実施日時: 平成29年11月15日 3~4校時 10:50~12:15

3.対象者: 4学年全体 3クラス 89名

4.内容:
 (1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む。
 (2)講師の自己紹介と体験談
 (3)日常生活の紹介
   ○ 五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
    ①人が見ること以外で周りのことがわかることの確認。
     ・聞いてわかること
     ・触ってわかること など
    ②聞いてわかる・触ってわかる体験(クイズを含む)
   ○ 画像を出しての自分自身の工夫。
   ○ 画像を映し出してのユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味。
   ○ 画像を映し出してのバリアフリー製品の紹介とその意味。
   ○ 人的サポートの重要さを説明。
 (4)児童自身が受けている、または受けてきた「配慮」を説明。
   →決して「配慮」は、高齢者や障害者のためにだけあるのではないこと
 (5)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方を説明。
 (6)まとめメッセージ
   ・障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできること。
   ・お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適
    に暮らせる社会の実現に繋がること。 
 (7)先生をモデルにした簡単な声掛けの方法
 (8)質問コーナー

5.講師の感想など
 ○比較的穏やかで、声もしっかり出してくれた、真面目な児童さんだった。
 ○担当の先生も熱心に勉強してくださり、打合せから講座実施に至るまで丁寧に対応して
  いただいた。

6.学校からの感想など
〈児童から〉
 ○学習を終えて教室に帰ってきて、みんなで障害を作らないようにがんばり、配慮
  し合おうと声を掛け合いました。
 ○配慮という言葉をはじめて知りました。これからは相手のことを考えて行動して
  いきたいです。
 ○話してもらったことで自分のことだけでなく他の人も大切にすることがわかりま
  した。
 ○僕は目の不自由な人とはじめて会って、目の不自由な人の気持ちがわかりました。
  目の不自由な人やいろいろな人にやさしくしようと思います。
〈先生から〉
 ○児童が、いきいきとした表情で身を乗り出して聴こうとする姿に驚きました。
  その姿に希望を感じました。
 ○今回、視覚障害について学習しましたが、大切なことは、児童自身が「ひと」に
  出会うということだと改めて感じました。その方の生きてきた歴史、思い、生きる
  姿勢に触れることで、一人ひとりの心が動くのだと思います。
 ○学習後の学校生活の中で今でも、児童から「配慮」という言葉が出るようになり
  ました。これからも、児童の心に生まれた芽をゆっくり長い目で見守り、あたため、
  育んでいきたいと願い、努めます。

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