1.実施施設名: 横浜市立本宿中学校
2.講座実施日時:2018年2月1日 3~4校時(60分の講座を2回実施)
3.対象者: 1年生学年全体118名
4.内容:
(1)導入
○講師の自己紹介
○講座の参加の仕方
○講座目的とキーワードの提示
(2)目(視覚)以外から伝わる感覚の確認
聴覚、触覚、嗅覚、味覚 +記憶
(3)講師の日常生活
①障害がない事例
ユニバーサルデザイン製品、バリアフリー製品、視覚以外の普通にある情報活用
②障害がある事例
なぜ障害が作り出されているのか、どうしたら障害が無くなるのか
講師と一緒に考える
③人的配慮の重要性
○外出時、周囲の人の声かけが障害を激減させる
○盲導犬について 補助犬法
○白杖と盲導犬歩行
○寸劇 盲導犬ユーザーの理解
○一般的な誘導法
(4)生徒自身の生活への応用
①生徒自身が受けている、または受けてきた「配慮」
「配慮」は高齢者や障害者だけが必要なものではない
②障害を社会モデルでとらえる
事例を出して、どこに障害があり、それはどうしたらなくなるのか
講師と一緒に考える
(5)まとめメッセージ
○障害は作り出すことも無くすことも、みんなの気持ち次第でできる
○お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適に
暮らせる社会の実現に繋がる(多様性の尊重)
(6)質問タイム
5.講師の感想など
○話を聞く体制がすばらしく学ぼうとする気持ちが伝わった。
○先生との寸劇では、どの先生方も協力的に行っていただき、生徒さんにわかり
やすく伝わったのではと思った。
6.学校からの感想など
〈生徒から〉
○今回の話を聞いて、配慮という言葉が心に残っています。障害は障害者と呼ばれる人だけ
でなく何も障害がない人にも普段おこります。だからその障害を作り出す人には絶対に
なってはいけないし、少し面倒くさくてもちゃんとした方が障害は減っていくのだと思
います。人々が思いやることの大切さがあらためてわかりました。
○私はボランティアの学習やドラマで視覚障害者について知っていました。けれど実際にお
話を聞いてみて知らないことが多かったです。私が今回の学習で一番気をつけたいと
思ったのは、人の手によって生まれるという障害の原因です。自ら作らないように心
がけ、困っている方がいたら勇気を持って話しかけ、サポートしていきたいと思いま
した。
○生きづらくなるのは視覚障害の人が悪いのではなく、その周りの世界が悪いからだとわか
りました。みんなが平等に楽しく生き生きと暮らせるのであれば、障害は障害でなくな
るのかも知れない。そんな社会が理想的だと思います。
〈先生から〉
○事前打ち合わせをすることで、講座をしていただく方の理念が十分に納得でき、安心して
お任せしようと思えたのがよかったです。当日の流れ・動きのイメージが持てたことも
よかったです。
○配慮、共生、みんな違ってみんないい のキーワードを声に出して言った事はとても残っ
ているようです。視覚障害の人が悪いのではない、その周りの世界が悪い、とわかった
という生徒もいました。このような視点で教えていただけるのは、とても大事なことだ
と思います。