1.実施施設名: 横浜市立幸ヶ谷小学校
2.講座実施日時: 10月2日 13:35~15:20
3.対象者: 4年生 学年全体103名 教師4名
4.内容:
(1)導入
1) 講師も含めた参加者紹介
2) 声をたくさん出してほしいこと
3) 今思っている「私が困ることがあるのは何で?」を直感でメモ
4) 講座の「めあて」
5) 講座のキーワード
(2)見ること以外の感覚の確認
1) 聴覚、触覚、嗅覚、味覚の確認
2) ゲーム(聞いてわかる、触ってわかる体験)
3) 視覚以外の四感の他に記憶も大切な手がかりがある
(3)生活
1) ユニバーサルデザイン製品の利用
2) バリアフリー製品の利用
3) 「見えるのがあたりまえで作られているもの」が作り出している障害を工夫で無く
す(児童に障害を無くす方法についてやりとりしながら進めた)
4) 外出時
○白杖の役割の説明
○点字ブロックの役割の説明
○人的配慮で障害が無くなる
(一般的誘導法の説明と代表児童による実践)
(4)じゃんけん大会
配慮の実践として、見えない人と「じゃんけん」を楽しむ方法を考えて実際にやって
みた
(5)児童自身への応用
1)配慮もバリアフリーもだれもが必要
2) 児童がしている配慮の確認
(6)演習 障害を作り出すのも無くすのも自分たちでできる
1) 体験をしながらの演習 椅子を出しっぱなしだと障害を作り出す
2) 画像を使っての演習
(7)まとめ
1) 多様性の尊重で配慮ができるようになる
2) 障害の原因の確認
3) 今思っている「私が困ることがあるのは何で?」を直感でメモ
(8)質問タイム
(9)講座全体の振り返り等
5.講師の感想等
○とても元気でたくさんの声を出してくれたので、非常に進めやすかった。
○こちらの質問に反応して皆がいろいろなことを言ってお友だち同士で盛り上がっても、
自分たちで「静かにして」と声をかけあっていて、発言するときはしっかりとたくさん
発言する、聞くときにはしっかり聞くと切り替えの上手な児童さんだった。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○今回、私が一番大切だと思ったことは、世の中のだれもが配慮して生きていけば障害が生
まれないというところです。これからは私も配慮して生きていきたいです。
○目が見えない人が困るのは、目が見えないからでなく、目が見えない人に配慮がないから
困るのだとわかりました。私も配慮したり協力できることがないか聞いてみたり、障害
をなくしたいなと思いました。
○身近な私たちの生活の中でも、自分たちで作っている障害もあることを知りました。私も
障害を作らないようにしたい。困っている人に声をかけたり助けてあげたりしたいと思
います。一人ひとりが助け合って障害がない社会を作りたいです。
○目が不自由な人でもバリアフリーをすればどんなことでもできることをはじめて知りまし
た。自分もこれからは困っている人や障害がある人たちのために手伝うことができれば
いいなと思いました。
○障害の見つけ方やバリアフリーの意味など、これから役に立つことばかりで、習ったこと
をこれから役立てていきたいと思います。
〈先生から〉
○講座の時間は長かったのですが、パソコンやICレコーダーを使った資料提示やロール
プレイによる事例紹介など子どもたちが飽きず、興味をもって話を聞ける工夫がたく
さんあり、とても面白かったです。
○国語の教材の中では、障害者やいろいろな方へのユニバーサルデザインについて考えて
いく軽い学習だったのですが、それが実際の人物に触れることで、具体的な人物像を
イメージしながら学習が進められそうだと感じました。