1.実施施設名: 横浜市立さつきが丘小学校
2.実施日時:平成30年 9月26日 3~4校時10:45~12:15)
3.対象者: 4年生学年全体 3クラス88名
4.内容:
(1)導入
1) 講師の自己紹介
2) 講座タイトル「障害」ってなんだろう・「障害」はどこにあるんだろう
体にある障害と社会にある障害」を声に出して読む
3) キーワード:「配慮 共生 みんなちがってみんないい」を声に出して読む
4) 講座の参加の仕方:声を出してくれることで、講義の中で障害はなくなることの説明
(2)誰もが使っている見ること以外で周りのことがわかる感覚
事例を通して:聴覚、触覚、嗅覚、味覚 +記憶を 使い工夫して生活していること
(3)視覚障害者の 生活と工夫
1) 工夫してわかるもの
○「見えるのがあたりまえ」の表示しかないものに、「さわってわかる工夫(輪ゴムや
テープで印をつける)」ことで障害がなくなる
○整理整頓(同じところに置く)で障害がなくなる
2) 人的配慮によりわかる
目的:それぞれイメージの違いがあって、同じものではないとしても、情報(ことば)が
多ければ、近づくことに気がついてほしい。
視覚に障害がある人には、言葉、説明が多いことで、見えないことの障害が少な
くなることを知り、言葉を増やすことが配慮で、思いやりの心が矯正につながり
どんな違いがあってもここには障害がつくられない。反対に何の言葉や説明がな
いままでは、そこに障害が作り出されているということ。
○言葉の大切さを知る
演習:言葉に従い、図形を描く。
①大まかな情報を伝える・・・自分のイメージで描いてみる。
②説明を加える・・・再度描いてみる。
3) 視覚障害者の歩行と声かけの配慮
①寸劇を使って
○盲導犬の役割の説明とデモ歩行
○盲導犬と歩行中の障害(道に迷った)
→ここでの障害ってなんだろう?
どうするとその障害がなくなるのか、考えながら見てもらう。
○声かけの仕方(望ましくない事例と望ましい事例)
②児童の声掛け体験
(4)障害をなくす配慮のしくみ
1) バリアフリー
2) ユニバーサルデザイン
3) だれもができる配慮
(5)なにが「障害」になって、どうしたらなくなるの ?
1) どんな「障害」があるのか
2) なぜ「障害」が作りだされてしまったのか
3) その「障害」をなくすにはどうすればよいか
(6)まとめメッセージ
いろいろな個性の違う人と共に生きていくことがいいのだと思う。
そして、一人ひとりは皆違うからいいと思う。
自分とは違う人と共に暮らすためには配慮(親切)の仕方も皆違う。
周りのお友達への配慮(親切)を考えるのと同じように障害者に対する配慮(親切)の
仕方を考えられるようになることで、社会にある障害を無くして行けるようになって
ほしいと願っている。
いろいろな人とともに暮らせるステキな心をもった人になってほしい。
5.講師の感想など
○福祉の学習の最中ということで、講座に興味をもって、聞いてくれていた。
○講座への参加、声出しを 積極的にしてくれていたので たのしくできた。
○何が「障害」になって、どうしたらなくなるの ?の演習では、講師の働きかけに児童
は多くの意見を返してきて有意義な講座になった。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○障害は体だけにあるのではないこと、社会にあることがわかった。この障害は自分たちが
作り出していることもわかったので なくすこともできると思った。
○自分たちが障害を 作り出してしまうことをおしえてもらい 自分も配慮を心がけたいと
思った。
○スロープがなぜここにあるのかなと思うことがあった。スロープが障害を無くすもので
あり、このスロープがあることで障害が一つなくなることがわかった。
〈先生から〉
○お話しいただいたことを事前に国語で学習していた子もいたため、とても興味をもって
聞いていました。特に、おうちでされている工夫や案内の仕方についてよく理解してい
ました。
○調べ学習ではなく、直接お話を聞いたことで、理解が深まりました。