1.実施施設名: 横浜市立八景小学校
2.実施日時: 平成30年12月13日 10:40~12:10
3.対象者: 4年学年全体2クラス 計70名
4.内容:
(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む
(2)講師の自己紹介と体験談
(3)日常生活の紹介
①五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
・聞いてわかる
・さわってわかる など (音当てクイズ、筆箱クイズ含む)
②画像を出しての、自分自身の工夫
③画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
④画像を映し出しての、バリアフリー製品の紹介とその意味
⑤人的サポートの重要さを説明
ちょっとした配慮、声かけの体験
ジャンケンを通した、「障害」「配慮」の体験
(4)生徒自身が受けている、または受けてきた「配慮」の説明
机と椅子を使った、「障害」「配慮」の体験
(5)簡単な社会モデルで捉えた障壁の考え方の説明
(6)まとめメッセージ
・障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできること
・お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適に暮らせる
社会の実現に繋がること
(7)質問タイム
5.講師の感想など
○とてもおとなしい児童だった。
○先生が事前準備から熱心に対応してくれた。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○体に障害がある人もそれは違いで、みんな違ってみんないいと思いました。それは一人
ひとりの個性だし反対にみんなが違わないといろいろな未来が生み出せないと思いま
した。なので私は障害者と呼ばれる人がいなくていいと思いました。
○僕はこれから色々な人の立場になったり、友だちを仲間はずれにしないをしっかり身に
つける人になって、もし目の不自由な人に会ったら勇気を出して道を教えたりする人
になりたいです。
○配慮はとても大切だと思いました。相手のことが考えられたら配慮ができると思いまし
た。配慮は目が不自由な人や手足が不自由な人だけにするのではなく友だちや街の人
たちにもするといいと思います。私は目や手足などが不自由な人にはいっぱい助けれ
ばいいと思っていたけど、目が不自由な人はただ目が見えないだけで他は変わらない
からどこかが不自由な人も普通の人と同じように困っていたら困っていることだけを
助ければいいと思いました。
○一番考えたのは配慮です。なぜなら人の気持ちを考えて何かをしてあげたりとってあげ
たりすることは障害者だけでなくてみんなに必要なことだと思います。何かできない
ことがあったら協力してあげたり助けを求めていたら助けてあげたりすることを配慮
だと学びました。
○目の不自由な人だけでなく、普通の人も困ることがある。そんな障害を作り出している
のは自分たち。そして配慮や思いやりはその人たちの心にまで響く大切なこと。そし
てその配慮や思いやりが通じてはじめて互いの間に障害がなくなる。そういうことを
教えてもらって本当にこれからに生かしたいです。
〈先生から〉
○他者理解のきっかけをつかむことが出来ました。生きた体験ができ、心から「思いやり
の大切さ」を感じることが出来ました。
○「個人モデル」「社会モデル」の考え方がようやく理解できてきました。校内でも、子
どもの話をするときに、その考え方を言葉としてあてはめながら手立てを考えると、
とても理解しやすく、学校現場でも、すぐにでも改善していくことが、より良い社会
につながることを指導していきたいと感じることが出来ました。そしてそれは、子ど
もと教師の立場に関わらず、子どもと子ども、さらには同じクラスの子ども同士にも、
充分以上に当てはめて考えることが出来ました。「配慮」の意味を深く考え、子供に
返すことが出来るなど、大変実りの多い機会になりました。