1.実施施設名: 横浜市立南台小学校
2.実施日時: 平成30年11月28日 10:40~12:15
3.対象者: 4年生学年全体3クラス 計103名 教師3名
4.内容:
(1)導入
1) 講師も含めた参加者紹介
2) 今思っている「私が困ることがあるのは何で?」を直感でメモ
3) 声をたくさん出してほしいこと
4) 講座の「めあて」
5) 講座のキーワード
(2)見ること以外の感覚の確認
1) 聴覚、触覚、嗅覚、味覚の確認
2) ゲーム(聞いてわかる、触ってわかる体験)
3) 五感の中の視覚以外の四感とその他には記憶や経験も大切なことの確認
(3)生活
1) 困らないこと
○代表児童とサウンドテーブルテニス(卓球)のデモンストレーション
○ユニバーサルデザイン シャンプーボトル、スマートホン、音声時計
○バリアフリー 触読式時計、カラートーク
2) 困ること
○困る事例紹介
○みんなで考えてみよう
原因 : 困るのは何で?
解決法: どうしたら困らなくなるの?
3) 外出時
○白杖
○周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
○周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
○代表児童とともに一般的誘導法の紹介
(4)じゃんけん大会
配慮の実践として、見えない人と「じゃんけん」を楽しむ方法を考えて実際にやって
みた
(5)児童自身への応用
1) 配慮もバリアフリーもだれもが必要
2) 児童がしている配慮の確認
(6)演習:障害を作り出すのもなくすのも自分たちでできる
1) 実物を使っての演習 椅子を出しっぱなしだと障害を作り出す
2) イラストを使っての演習
(7)まとめ
1) 多様性の尊重で配慮ができるようになる
2) 障害の原因の確認
3) 今思っている「私が困ることがあるのは何で?」を直感でメモ
(8)質問タイム
(9)講座全体の振り返り等
5.講師の感想等
○児童はとても元気に返事や発言をしてくれ、とても進めやすい講座だった。
○休憩時間にバリアフリー製品等に興味を持ち、多くの児童が講師の周囲に集まってきた。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○僕が一番ビックリしたのが配慮です。その理由は配慮があれば人を助けたり力になれたり
して障害を無くせるからです。でも世の中には配慮ができていない人がいます。だから
僕は人にやさしくできることを一つひとつやっていきたいです。そうするときっと配慮
ができる大人になれると思います。
○目が見えないから困ると思っていたけど、配慮があれば困らないし配慮がないとき困るん
だと思いました。障害がある人もない人も配慮が大事、お話しを聞く前よりも他の人の
ことを考えて生活したいと思いました。私は障害がある人もない人もみんなが仲間はず
れにならないように道具があったり配慮をしたりするということを知ることができてよ
かったです。
○学校の机や椅子の高さ水道の高さなど、みんなの身長の高さに合わせて作ってあることが
すごいと思いました。こんなバリアフリーが身近にあるのは知りませんでした。目の不
自由な人も卓球やスマホや時計にそんな工夫がされていてすごかったです。
○住みやすくて笑顔で暮らせるように今からできる限りのことをすれば、もし自分に障害が
できても大丈夫だと思います。だからまず自分自身で進んで困っている人たちを助けた
いです。
○しっかり配慮されているときには見えなくても困らないと思いました。目の不自由な人の
ためには何が大切なのか、自分たちのためにもやらなきゃならないこと、いろんなこと
を教えてくれました。そして前までの私は体験して「面白かった・楽しかった」だけで
本当に障害がある人のことを何も考えないでいました。でもきょう話を聞いて自分が変
わったと思いました。これからは配慮していきたいと思います。
〈先生から〉
○個人差が大きいが、一人ひとりそれぞれの理解に沿って聞き感じることができたと思う。
○卓球を体験できたことも大変良かった。
○出しっぱなしの椅子をみたときに、「これも障害になるんだね」という言葉が聞こえた
り、総合の時間に自分たちにできることについて考えた際、身近な「配慮」や
「なかまはずれをつくらない」ことが大切だということを言ったりする児童を見た時
に、生活に少しずつつながっているなと感じた。
○私たち教師自身も学びました。