1.実施施設名: 横浜市立桜岡小学校
2.実施日時: 平成30年12月12日 10:40~12:15
3.対象者: 3年生学年全体3クラス 計100名 教師3名
4.内容:
(1)導入
1) 講師も含めた参加者紹介
2) 今思っている「私が困ることがあるのは何で?」を直感でメモ
3) 声をたくさん出してほしいこと
4) 講座の「めあて」
5) 講座のキーワード
(2)見ること以外の感覚の確認
1) 聴覚、触覚、嗅覚、味覚の確認
2) ゲーム(聞いてわかる、触ってわかる体験)
3) 五感の中の視覚以外の四感とその他には記憶や経験も大切
(3)生活
1) 困らないこと
○代表児童とサウンドテーブルテニス(卓球)のデモンストレーション
○ユニバーサルデザイン : シャンプーボトル、スマートフォン、音声時計
○バリアフリー : 触読式時計、カラートーク
2) 困ること
○困る事例紹介
○みんなで考えてみよう
原因 : 困るのは何で?
解決法: どうしたら困らなくなるの?
3) 外出時
○白杖
○周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
○周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
○代表児童とともに一般的誘導法の紹介
(4)じゃんけん大会
1) 配慮の実践として、見えない人と「じゃんけん」を楽しむ方法を考える
2) 全員で実際に実施
(5)児童自身への応用
1) 配慮もバリアフリーもだれもが必要
2) 児童がしている配慮の確認
(6)演習 : 障害を作り出すのもなくすのも自分たちでできる
1) 実物を使っての演習 : 椅子を出しっぱなしだと障害を作り出す
2) イラストを使っての演習
(7)まとめ
1) 多様性の尊重で配慮ができるようになる
2) 障害の原因の確認
3) 今思っている「私が困ることがあるのは何で?」を直感でメモ
(8)質問タイム
(9)講座全体の振り返り等
5.講師の感想等
○雨の降る寒い体育館での学習だったが、児童は元気よく声を出して参加していた。
○休憩時間にも卓球を講師と楽しむ児童が多かった。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○障害は人の体にあるんじゃなくて身の回りにあることがわかりました。自分が社会の障害
をどうするかによって障害で困っている人を少なくできる。そして自分とは違って目が
見えない人や車椅子の人などがこまっているときに自分にできることをしたいです。
○自分たちが配慮をしてもらっていること・していることを教えてもらいました。どんなこ
とをしたら障害を無くせるのかや障害を作るのかを学びました。これからは障害者がい
てもいなくても、もっともっと心を広くしてみんなにやさしくしたいです。
○自分たちが障害を作っていたので障害をなくして、みんなが使いやすい街にしたいです。
ユニバーサルデザインがあると目の見えない人と見える人が使えていいなと思いまし
た。
○配慮があったら障害の人が楽になるから自分も配慮をする人になりたい。仲間はずれを作
らないし障害も作らない。
〈先生から〉
○事前打ち合わせをすることで、関係者での情報共有ができて、当日までのやりとりもス
ムーズに行うことができた。
○「配慮」という言葉が子どもたちにとって強く印象に残っていたように感じます。子ども
たちなりに今回の講座を通して学びを得たり、理解を深めたりしていました。