1.実施施設名: 横浜市立都岡小学校
2.実施日時:平成30年12月 6日(木)
中学年(3~4年生) 8:50~10:20 低学年(1~2年生) 10:45~12:00
3.対象者: 中学年(3~4年生) 計136名 低学年(1~2年生) 計113名
4.内容 :
(1)導入
(2)目以外から伝わる感覚
1)だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
2)聞いてわかる・触ってわかるゲーム
3)五感の中の視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
(3)生活
1)弱視の立場から
○見え方に配慮した道具や設定で困らない
2)全盲の立場から
① 聞いてわかる仕組みがあるものは困らない
② 触ってわかる仕組みのあるものは困らない
③ 見える人だけが使える(わかる)ように作られているものは困る
○事例提示
○何で困るのかを児童といっしょに考える
○どうしたら困らないようになるのかを児童といっしょに考える
→自分なりの工夫の紹介
3 )外出時
① 白杖の2つの役割の説明
弱視も白杖を持つ
② 点字ブロック
弱視にとって黄色はよく目立って段差などがわかりやすい
③ 周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
④ 一般的誘導法の紹介
誘導法説明と代表児童とのデモンストレーション
(4)配慮の実践 ジャンケン大会
1) 見えない人も共にジャンケンで楽しめるように配慮する方法を考える
2)配慮したジャンケンを全員で実施(負け残り方式)
3)負け残り児童の表彰
(5)児童の日常への応用
1)児童自身が受けている配慮 : 学校の設備などを事例に
2)児童自身がしている配慮 : 手伝いなどを事例に
(6)どんな障害があるの? その原因は? 解決法は?
(7)まとめ
(8)質問タイム
(9)児童さんへのメッセージ
○あきらめないこと
○人との出会いを大切にして素敵な大人になってほしい
5.講師の感想など
○おとなしい児童さんでしたが問いかけにはよく声を出してくれた。
○低学年の児童さんも中学年よりいろいろな障害の解決方法をだしてくれた。
○先生方もとても協力的で円滑な進行ができた。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
★中学年
○僕はいやな人にはいやなことを言って、好きな人には優しくして差別していたから、これ
からは気をつけたいです。困っている人がいたら話しかけて手伝います。
○いろんな人のことを考える人と考えない人がいるとわかりました。自分のことだけじゃ
なくて他の人のことを思うことが大切なんだなと思いました。仲間はずれはいけないと
思いましたみんなと仲良くしたいです。
○障害は私たちみんなが生み出しているんだとわかりました。障害を作らないようにしま
す。これから困っている人がいたら助けてあげたいです。
★低学年
○私はきょうのお話しを聞いて「助け合うといいね」と思いました。
○「障害がある人も無い人も、みんな同じになればいい」と思ったりしたり、実行したら
楽しくなると思いました。
○私は仲間はずれを作らないように気をつけます。
〈先生から〉
○障害は個人の問題ではなく、社会の問題だというのを身近なことから分かりやすくお話を
していただき、とてもよかったと思います。1度きりの講座で終わるのではなく、次に
つなげていけるといいなと思います。
○どんな人にも障害がある、障害を生み出すのもなくすのも自分たち自身だということに
とても興味をもっていました。
○学校での自分の行動を見直していきたいと言っている子もいました。