1.実施施設名: 横浜市立荏田西小学校
2.実施日時:平成31年2月6日 10:45~12:15
3.対象者:4年生学年全体 133名
4.内容:
テーマ:障害ってなんだろう・障害はどこにあるんだろう
目的:「障害」が作られる原因に気づき、どうすれば障害を無くして行けるのかを考える
(1) 導入
1) 講座中に協力してほしいこと
→声を出してください。
2) 講座の概要
3) 講師の自己紹介
(2)講師の生活の紹介
1) どんな感覚を使ってまわりのことがわかるのか
○視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚 の確認
○その感覚の中から聴覚・触覚を使ったゲーム
2) 弱視の立場からの日常生活の紹介
○家の中で
・見やすさへの工夫で障害を無くしている
・聴覚や触覚を使った工夫で障害をなくしている
→情報を得る手段としてのスマホの音声読み上げ機能の紹介など
○外出先で
・白杖の2つの役割の説明
・点字ブロックの利用
・周囲の人の配慮でさらに障害がなくなる
(3)ジャンケン大会
○見えない人とともに楽しむ方法を考える
○実際にやってみる
(4)体にある障害と社会にある障害
1) 障害をなくす配慮のしくみ① バリアフリー
○バリアフリーの説明、製品や仕組みの紹介
2) 障害をなくす配慮のしくみ② ユニバーサルデザイン
○ユニバーサルデザインの説明、製品や仕組みの紹介
3) 障害をなくす配慮のしくみ③ だれもができる配慮
○「配慮」とはどんなことかの説明
○代表児童による声かけ誘導体験
(5)「障害」ってなんだろう・「障害」ってどこにあるんだろう
何が「障害」になって、どうしたらなくなるの ?
→イラストを見ながら下のことについて児童に問いかけながら考える
1) どんな「障害」があるのか
2) なぜ「障害」が作りだされてしまったのか
3) その「障害」をなくすにはどうすればよいか
(6)まとめメッセージ
いろいろな人とともに暮らせるステキな心をもった人になってね!
5.講師の感想など
○児童は声を出してよく協力してくれた
○休憩時間には児童が講師のところに来て、音声読み上げ機能のあるスマホなど
熱心に見ていた。
6.学校からの感想等
〈児童から〉
○今日は、いろんな話を聞いて、目の不自由な方をサポートしたくなりました。目の
見えない講師の人たちが、みんなを笑顔にさせてくれていて素敵な方たちだなと思
いました。私もみんなを笑わせることのできる素敵な人になりたいです。
○僕は「みんなちがってみんないい」や、目の見えない人の工夫や社会の障害・白杖
などがすごく気になりました。もしもみんな同じ人だったら、みんな同じで嫌にな
ります。「みんなちがってみんないい」が大切なんだなと思いました。社会の「壁」
は、人が作り出した「バリア」という意味で、人が作ったものなら、人同士でバリ
アを無くせるということが心に一番残っています。
○僕は今まで「社会の障害」ということを知りませんでした。そして、社会の障害は
無くすことができること、無くすためには「配慮」が必要なことも教えてもらいま
した。これから注意していこうと思います。
〈先生から〉
○「社会の障害」を自分たちがつくりだしている。ということに子ども達と同様に
「なるほど!」と気付かされました。「配慮」とは、どういう行動にでることなの
か。「思いやる」ということは何をすることなのか。考えているだけではなく、
自分たちの行動に結びつけていくことを忘れずに生活したいと感じました。小さな
ことでも、相手を思いやり行動をすることを、子ども達と一緒に実践できるように
したいと思います。
○講座での出会いがとても子ども達にとって充実した学びの時間となっているので、
一度の関わりだけでなく、年間を通して交流をもてるような活動があると、更に嬉
しいです。