1.実施施設名: 森村学園初等部

2.実施日時: 令和元年10月 3日 3~4校時 10:40~12:10

3.対象者: 4年生学年全体3クラス117名

4.内容:
(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む
(2)講師の自己紹介と体験談
(3)日常生活の紹介
  ①五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
  ・人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
    聞いてわかる さわってわかるなど (音当てクイズ含む)
  ②画像を出しての、自分自身の工夫
  ③画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
  ④画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
  ⑤人的サポートの重要さの説明
  ・ちょっとした配慮、声掛けの体験
  ・ジャンケンを通した、障害をなくす、配慮の体験
(4)児童自身が受けている、または受けてきた「配慮」の説明
  ○ 机と椅子を使った、「障害」「配慮」の体験
(5)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方の説明
(6)まとめメッセージ
  ○ 障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできること
  ○ お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適に暮らせる
   社会の実現に繋がること 
(7)質問タイム

5.講師の感想など
 ○人数が多かったが、皆きちんと聞いてくれた
 ○先生には準備も含めて、きっちりと対応していただいた。

6.学校からの感想など
〈児童から〉
 ○障害というのは単に目が見えないことや、手足がないということなのではなく、周りの人
  が人に対して思いやりを持たないとできる困ったことなんだと初めてわかりました。だ
  から障害というのは誰にでもできることで、目が見えない、手足がないといった理由
  で、人から差別を受けることは本当によくないと思いました。目が見えなくても、周り
  の人が目が見えない人に配慮すれば、他の人と同じように楽しく遊ぶことができるとい
  うことがわかって、もっと多くの人が思いやりを持てば差別は少なくなると思います。
 ○一番僕がいろいろな人にできることは配慮だと思います。障害がある人にだけすること
  ではないし、僕と一緒にいる学校のみんなや家族にもします。僕はこれからユニバーサ
  ルデザインなどいろいろ作っていきたいと思いました。僕がもしこれから失明してし
  まったときにも今日の話を覚えておけば色々な行動がとれると思いました。これからの
  生活に役に立つと思います。
 ○僕は配慮は世界一大切だと思います。なぜなら配慮さえあれば、障害者でも障害のないも
  のが使えるユニバーサルデザインだと思うからです。だから僕は配慮が一番大切だと思
  いました。
 ○私はみんな違うのは当たり前だというふうに学べました。これからもみんなで助け合っ
  て、みんなに親切にしていきたいと思います。私たちが障害を作らないように頑張って
  いきたいと思います。
 ○お話を聞いて、小さいことでも配慮することで、人と人との障害がなくなり、人はみんな
  それぞれの個性を持っているから、相手の立場になって考えることで、その人は笑顔に
  なれるとわかりました。私は社会にある仕組みやユニバーサルデザインは人が思いやり
  を持っているからできていて、配慮をすれば、みんな嫌な思いをせずにいられると思い
  ます。これは障害者への気配りに限らず、普段の学校生活にも役に立つと思います。私
  も配慮や思いやりのできる人になりたいです。
〈先生から〉
 ○今回の講座では,「配慮=思いやり」「共生」と「障害」というテーマでお話し頂き、
  「本当の障害はどこにあるのか?」という深いテーマを四年生にも分かり易く説明して
  下さいました。この切り口は既存の学習よりも一歩進んだ内容だと感じましたし,より
  子どもたちが障害というテーマを考えるきっかけになりうると思います。
 ○講座の後、給食の準備があったのですが、「配慮」「共生」を意識して自らクラスのため
  にてきぱきと動く様子が見られました。翌日の遠足でも思いやりを持って、班行動をす
  ることが出来ました。

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