1.実施施設名: 横浜市立みなとみらい本町小学校
2.実施日時: 令和元年9月27日 3~4校時 10:35~12:10
3.対象者: 4年生学年全体2クラス 53名
4.内容:
(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む
(2)講師の自己紹介と体験談
(3)日常生活の紹介
①五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
・人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
聞いてわかる さわってわかるなど (音当てクイズ含む)
②画像を出しての、自分自身の工夫
③画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
④画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
⑤人的サポートの重要さの説明
・ちょっとした配慮、声掛けの体験
・ジャンケンを通した、障害をなくす、配慮の体験
(4)児童自身が受けている、または受けてきた「配慮」の説明
○ 机と椅子を使った、「障害」「配慮」の体験
(5)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方の説明
(6)まとめメッセージ
○ 障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできること
○ お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適に暮らせる
社会の実現に繋がること
(7)質問タイム
5.講師の感想など
○児童はとてもおとなしく、しっかりと聞いていた。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○自分の生活でできることは仲間はずれにしない、とにかく障害を作らない、そうすればど
んな人でも気持ちよく生活できるのではないかと思いました。配慮するということは安
心できたり気持ちよくだれもが生活できたりすることだ思いました。みんなが関われば
気持ちも街も変わって笑顔で溢れる街になると思いました。
○話を聞いて、目が見えないのが障害ではなく周りの思いやりがないためにできなくなるの
が障害だとわかりました。人の思いやりが有れば体の障害など関係なくいろいろな人が
楽しくみんなで遊べたり楽しんだりできるとよくわかりました。今後僕は今日教わった
ことをたくさん実践して障害を無くしていきたいと思いました。
○話を聞いて、みんなの配慮によりこの世界が成り立っているんだなと思いました。だから
私は周りに困っている人がいたら声をかけたり、手伝いをしたりしたいです。私は障害
は簡単に作れてしまったり、無くせたりできることもわかりました。だから絶対に障害
をなくせる人になりたいです。
○これからは友達に思いやりを持って行動していきたいです。配慮(思いやり)をしてくれ
る人が増えるといいなと思いました。みんないいという言葉や、本当は障害はなくせる
という言葉が心に残りました。
〈先生から〉
○「社会モデル」の考え方を共有しておくことがとても大切だと感じました。私自身もとて
も勉強になりました。
○子どもたちの振り返りで一番でたのは、「障害を作るのも、取り除けるのも自分たちだ」
ということです。障害を取り除くために、配慮・思いやりができるようになりたいとい
う思いをもつことができました。そして、個性を大切にすることで、だれとでも仲良く
できるようになりたいと話していました。また、目が見えなくても工夫して生活するこ
とで、できることがたくさんあり、講師の方やこれまで関わってきたパラスポーツの方
々も「楽しんでいる」をいうことが子どもの中で印象的だったようです。難しいことが
あっても、工夫したり努力したりすることで、できるようになることがある、ぼくも前
向きに取り組みたいと学校生活へ生かそうとする子もいました。子どもたち一人ひとり
の個性を受け止め、自分だからこそできることが何か、できないことをどうやったらで
きるようになるのか工夫したり努力したりする気持ちを大切にしたいと感じました。こ
のよに、講師の方と出会って、話を聞いたり体験をしたりすることを通して、言葉とし
て理解するのではなく、心で感じることがまさに「心のバリアフリー」につながるのだ
と強く感じました。