1.実施施設名: 横浜市立栗田谷中学校

2.実施日時: 令和元年10月30日(水) 9:30~14:40
        (50分講座を午前午後ともに2回ずつ実施)

3.対象者: 中学1年生4クラス 148名

4.内容: 
(1)導入
  ① 自己紹介  
  ②「障害って何だろう」を直感でメモ
  ③ 講座への参加の仕方について   
  ④ 講座の目当て「キーワードの提示」
(2)眼以外から伝わる感覚   
  ○ 誰もが視覚以外の感覚を使って生活をしている確認
(3)生活
  ○ ユニバーサルデザイン製品の使用
  ○ バリアフリー製品の使用
  ○ 白杖の意味と歩行の手がかり(点字ブロック)
  ○ 誘導法
(4)生徒自身への応用
  ○ 生徒自身もバリアフリー製品を使っていることの確認
  ○ 生徒自身も色々な場面で配慮を受けていることの確認
(5)障害発見演習
  → 障害はどこにあるのか どう解決するか
(6)まとめ
 ・多様性の尊重と配慮で障害はなくなる。
 ・体の障害はなくせないけど社会の障害は無くせる
 ・「障害ってなんだろう」をメモ
(7)質問タイム
(8)生徒へのメッセージ

5.講師の感想など
 ○生徒はとても明るく元気に受け答えをしてくれた。

6.学校からの感想など
〈生徒から〉
 ○今回の福祉体験を通して、考え方が変わりました。配慮をすることで障害をなくすことが
  できると知り私も困っている人がいたら自分から助けたり配慮したりしていきたいで
  す。もっとたくさんユニバーサルデザインのものが増え、さまざまな人が過ごしやすい
  ように私たちの世代が未来を作っていきたいです。
 ○目が見えないから人の顔、文字、信号など判らなくてすごく大変そうだなと前まで思って
  いたけど、今日体験してみて障害を作っていたのは、目の見える人をあたりまえとした
  物などが多いこの世界の環境だからで、それをなおさなければいけないと思いました。
 ○体の障害は人の個性ということを聞いて、障害の見方が変わりました。ユニバーサルデザ
  インという言葉は知っていたけれど、まさか自分のためになっているとは思っていな
  かったので、驚きました。自分が障害を作る立場になるのではなく、作られた障害を障
  害のない世の中にできる立場になりたいです。
 ○障害は誰もが配慮をして無くすことができることに納得しました。すこし配慮をしてあげ
  るだけで、たくさんの人を助けることができるのなら、私も今日から様々な人の困って
  いることに気づいてあげたいです。
 ○まだまだ見える人にしか配慮してないものが多いけど、ユニバーサルデザインやバリアフ
  リーの商品がもっと増えれば、体の不自由が障害でなくなることが判りました。私も
  困っている人がいたら声をかけようと思います。
 ○障害というのは人の体にあるものではないというのが一番勉強になったし、人の行いで障
  害はなくなるというのを聞いて自分も白杖を持っている人や他の障害がある人にも接し
  ていきたいと思いました。障害者の人だけでなくみんなが関わっていることを知り、よ
  く考えて行動することが大切だと思いました。
〈先生から〉
 ○「社会にある障害」という視点では、今まで考えたことがなかった切り口だったので、と
  ても勉強になりました。もちろん、生徒達もです。視覚障害に限定していないことが、
  生徒にとって、とても新鮮だったし、気づきが多かったと思います。
 ○「障害」への見方、考え方が変わっていました。とてもよい学びになりました。
 ○配慮ができるようになるには、相手を思いやることができないとだめだし、相手を思いや
  るには、相手の身になって考える心の余裕がないとできません。すぐに変わることがで
  きなくても、時間をかけて、心のUDを身につけさせたいと思います。

福祉教育活動報告トップへ | 福祉教育トップへ