1.実施施設名: 関東学院小学校
2.講座実施日時:令和元年10月29日(火) 13:25~14:05
3.対象者: 2年生学年全体2クラス71名
4.内容:
(1)導入
○ 講座目的 キーワード など
(2)目以外から伝わる感覚
○ だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
○ 見なくてもわかるゲーム:聴覚でわかる
○ 五感の中の視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
(3)日常生活
★屋内編
1) 困らない(障害がない)こと
○ ユニバーサルデザイン・バリアフリーデザイン製品の利用
2) 困る(障害がある)こと
○「障害が作り出されているもの」の紹介
★外出編
1) 困らない(障害がない)こと
○ 白杖の役割の説明
○ 周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
○ 周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
2)一般的誘導法の紹介 寸劇
Aさん: 障害を作り出す人1 (周囲のことを無視する)
Bさん: 障害を作り出す人2 (自己満足で行動)
Cさん: 障害をなくす人 (相手を尊重する)
(4)児童の日常への応用
○ 児童自身が受けている配慮 学校の設備などを事例に
(5)障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
○ どんな障害があるの? その原因は? 解決法は?
(6)配慮の実践 ジャンケン大会
1) 見えない人も共にジャンケンで楽しめるように配慮する方法を考える
2) 配慮したジャンケンを全員で実施(負け残り 3回)
3) 表彰
(7)まとめ
(8)質問タイム
(9)児童さんへのメッセージ
5.講師の感想等
○ 元気の良い児童さんでした。全体的に声を出すことに慣れていない様子でしたが、問い
かけると元気に答えてくれました。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○目が見える人も見えない人も助け合いながら暮らせたらもっといいなと思いました。だか
ら自分勝手とか自分の好きなようにだけすることはいけないと分かりました。これから
は困っている人がいたら、もっと助けたいです。
○目が見えない人でも使える時計を見せてくれました。声で時間を教えてくれるものとペン
ダントみたいに蓋が開いて針を指で触れるようなものがありました。目が見えない人が
わかる時計を作った人は思いやりがある人だと思いました。目の見えない人は全てがで
きないのではないということがわかりました。このことずっと心の中で覚えていたいと
思います。みんな得意なこと不得意なことがあります。みんなそれぞれ違って当たり前
です。助けるのではなく支え合っていきたいと思います。
○僕は話を聞いて思いやりを持つことと仲間外れを作らないことは大事なことだから守ろう
と思いました。なぜ大事かと言うと思いやりは困っている人を助け、仲間はずれは悲し
いことで絶対に良くないことだからです。僕は困っている人を助けられる優しい人にな
りたいです。
〈先生から〉
○目の不具合を取り上げていきながら、みんなのバリアフリーと繋げたことで、体の障害が
あってもなくても、みんなが暮らしやすい生活をどのように実現できるか考えられたの
が良かったです。
○子どもたちも、目が見えなかったら何もできないと思っていたけど、実際はそんなことな
いと学べていたり、人の困ったを作るものは何だろうと考えていたりしていました。子
どもたち自身が自分ごととして考えるようになっていて、出前授業をお願いして良かっ
たと感じています。