1.実施施設名: 横浜市立六浦小学校
2.講座実施日時: 令和元年10月24日(木)10:35~12:05
3.対象者: 4年学年全体3クラス 91名
4. 内容:
(1)導入
○ 講座目的 キーワードなど
(2)目以外から伝わる感覚
○ だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
○ 見なくてもわかるゲーム : 聴覚でわかる 触覚でわかる
○ 五感の中の視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
(3)日常生活
★屋内編
1) 困らない(障害がない)こと
○ ユニバーサルデザイン・バリアフリーデザイン製品の利用
2) 困る(障害がある)こと
○「障害が作り出されているもの」の紹介
○ みんなで考えてみよう
原因: 困る(障害がある)のは何で?
解決法: どうしたら困らないようになる(障害がなくなる)のかな?
→ 自分なりの工夫でも障害をなくせることの紹介
★外出編
1) 困らない(障害がない)こと
○ 白杖の役割の説明
○ 周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
○ 周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
2) 困る(障害がある)こと
○「障害が作り出されているもの」の紹介
○ みんなで考えてみよう
原因: 困る(障害がある)のは何で?
解決法: どうしたら困らないようになる(障害がなくなる)のかな?
(3)一般的誘導法の紹介 寸劇
Aさん: 障害を作り出す人1 (周囲のことを無視する)
Bさん: 障害を作り出す人2 (自己満足で行動)
Cさん: 障害をなくす人 (相手を尊重する)
(4)配慮の実践 ジャンケン大会
1) 見えない人も共にジャンケンで楽しめるように配慮する方法を考える
2) 配慮したジャンケンを全員で実施(負け残り 3回)
3) 表彰
(4)児童の日常への応用
○ 児童自身が受けている配慮 学校の設備などを事例に
(5)障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
○ どんな障害があるの? その原因は? 解決法は?
(6)まとめ
(7)質問タイム
(8)児童さんへのメッセージ
5.講師の感想など
○ 聞くときにはちゃんと聞いてくれて、問いかけたときには多くの児童がすぐに声で返し
てくれてとてもすすめやすかった。
○ 事前学習をかなりしているのが伝わってきた。
○ 社協さんの機転が利いて、とても助かった。
○ 学校全体で対応してくれた。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○私は障害を勘違いしていました。障害は人の体にみんなと違うところがあることを言うと
思っていました。けど話を聞いて障害は人の体にあるものではなく、その人の周りの人
たちが作り出しているということを知りました。あともう一つ心に残ったことがありま
す。それは三つのキーワードのうちの「みんな違ってみんないい」というキーワードで
す。私はこのキーワードを聞いたとき、とても大切なキーワードだと思いました。理由
はみんな違うからこそ楽しいことがたくさんできるからです。
○話を聞いて驚いたことが二つあります。一つ目は不自由なことと困らないことです。実は
私たちのクラスで話し合ったときには目が見えないと困ることが多いのではないかと考
えました。けれどお話を聞くと工夫やユニバーサルデザインやバリアフリーなどで障害
を少しなくすことができているのだなと思いました。二つ目は自分から作る障害です。
自分自身で人を困らせることも楽にすることもできると知ってびっくりしました。私は
今日のお話を聞いて「配慮、仲間外れを作らない、みんなちがってみんないい」をマス
ターして人に気配りができる人になりたいと思いました。
○目の不自由な人も普通の人と同じように暮らしているということや目が不自由な人の障害
は身体の障害ではなく、人が障害を作っていて人がその障害をなくすこともできるとい
うことがわかりました。そしてこれからは目が不自由な人だけではなく、色々な人に
配慮をできるようになりたいです
○話を聞く前は目が見えない人っていろいろと大変そうだなと思っていましたが、目が見え
なくてもあまり障害ができないように工夫されていて驚きました。でも工夫だけでは
障害を減らすことはできないこともあったので障害を作らないようにしたいです
○お話を聞いて障害とは何なのかを考えさせられました。誰もが障害を作り出せて取り除く
こともできると言っていたので、これからはなるべく障害を取り除いて後に使う人への
配慮をしたいと思います。私はユニバーサルデザインがもっと増えたらいいなと思いま
す。私がもし物を作るような仕事についたら目の不自由な人耳の不自由な人たちのこと
を考えて作りたいと思いました。
○じゃんけん大会など楽しみながら学ぶことができました。社会は目が見えない人への配慮
が足りないところがあるとわかりました。でも初めて知った工夫もありました。
○障害はなくすことも作ることもできるのがわかりました。目が見えない人への配慮が足り
ないことで、目が見えない人の困ることがたくさんあることを知って、自分もたくさん
の人に配慮をして障害をなくしたいです。
〈先生から〉
○内容が、自分たちの身近なものでよかったです。
○障害に対する捉え方が、体のことから環境に目が向きました。