1.実施施設名: 横浜市立二俣川小学校
2.講座実施日時:令和元年12月9日
低学年9:35~10:20 高学年10:40~12:10
3.対象者: 全校 605名
4.内容:
(1)導入
(2)見ること以外でわかること
① 五感の中の視覚以外の四感の確認
② 音あてクイズ
③ 四感の再確認と記憶と経験の重要性の確認
(3)わたしの生活 家の中
《困らないこと》
① ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
② バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
《困ること と その解決法》
③ 情報が伝わらない仕組みのものは困る
→自分なりの工夫で解決していることもある
(4)わたしの生活 家の外
① 白杖歩行 白杖の2つの役割 と 点字ブロックの意味
② 人と歩く方法
③ 盲導犬歩行 盲導犬がしていること と されると困ること
④ 周囲の人の配慮で障害が激減する
・寸劇を使って 障害を作る人・無くす人の確認
・寸劇の振り返り
・代表児童の誘導体験
(5)前半の振り返り
→ 見えない人に「どんなときに障害がなくて」「どんなときに障害があるのか」
(6)児童自身への応用
→ 児童自身が使っているバリアフリー製品・受けている配慮の確認
(7)社会の障害を見つけて解決する演習
① 実物を見ての演習
② イラストを見ての演習
→どこに障害があるか どうしたら解決できるか を考える
③ 障害は個人の体でなく社会にあることの確認
(8)配慮の実践 じゃんけん大会
① 見えない人も仲間に入れるじゃんけんの方法を考える
② 実際に児童と講師とで ジャンケンを行う
(9)まとめメッセージ
① 多様性の尊重
② みんなが楽しく暮らせるには
③ キーワードのリマインド
5.講師の感想など
○低学年・高学年ともに元気がよく、大きな声で参加していた。
○先生がたも積極的に寸劇などの役者をしていただき、楽しく講座が進められた。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
(低学年)
○今日の人権集会で思いやりや仲間外れを作らないことが、すごく大切だと思いました。
人のことを考えて行動することが大事だとわかりました。
○私は盲導犬がとても役に立つことを学びました。私も役に立つことをしたいと思います。
○あの白い杖みたいなものは、すごく大事なんだなと思いました。あの白い杖みたいな
ものは、いろんなことに役立つんだなと思いました。本当に思いやりが大切だと思いま
した。相手のことを考えるのはすごく大切だなと思いました。相手のことを考えないと
生活が難しくなることを知りました。
○気をつけよう心がけようと思ったことは、後の人のことを考えるということです。
トイレや図書室、水道など、たくさんの人達が使うところでは、後の人のことを考えて
使っていきたいと思います。
○私は話を聞いて目の見えない人だけじゃなくて見える人でも困っていたら助けてあげた
いと思いました。盲導犬は目の見えない人をサポートしているのがすごいと思いま
した。かわいいだけじゃないと知りました。
○目が見えない人が白い杖なんて知らなかったです。盲導犬は目が見えない人が持つなん
て知らなかったです。これからも思いやりを作っていきたいな。
(高学年)
○ほんの少しの思いやりでいろんな人を笑顔にできるなら、それってすごいことで誰にで
もできるんだと思いました。私も障害の人じゃなくても困っている人がいたら助けて
あげたい。普段から三つのキーワードを大切にして暮らしていきたいです。
○盲導犬が全部何かをするのではなくて、人が指示をして二人で進むことを初めて知りま
した。盲導犬にしてはいけないルールがあることを知りました。
○私はユニバーサルデザインやバリアフリーは、身体に障害のある人の為に作られたもの
だと思っていました。でも今日の授業を受けて、自分たちにも役に立っていることもあ
るんだということがわかりました。障害というものは人の体だけでなく、物の障害もあ
るのだということも知って、物の障害をなくすためにも私たちの配慮が大切なんだなと
思いました。物の障害をなくすためにしっかりと配慮していきたいです。
○仲間はずれを作らないということは、ただ友達関係ということだけではなく、その人が
「あることができないということ」も仲間外れであるということだと思いました。私は
不自由を感じたことがあまりなかったので、考えたことがなかったけど、この機会に考
えることができました。
○みんな違ってみんないいという、この世に全く同じ人なんていない。それぞれ違う個性
を持って生きている。それでいい、それがいい、そう思いながら生活していきたいで
す。
〈先生から〉
○社会構造そのもの、普段の何気ない動作や生活の一部が障害を生み出していることを
改めて実感することができた。
○今後とも児童が障害、視覚障害、社会構造について学べる場を作っていただきたい。