1.実施施設名: 横浜市立川上北小学校

2.講座実施日時: 令和元年12月5日 10:40~12:10

3.対象者:  4~6年生 全体414名

4.内容:
(1)導入
(2)見ること以外でわかること
  ① 五感の中の視覚以外の四感の確認
  ② 音あてクイズ
  ③ 四感の再確認と記憶と経験の重要性の確認
(3)わたしの生活 家の中
  《困らないこと》
  ① ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
  ② バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
  《困ること と その解決法》
  ③ 情報が伝わらない仕組みのものは困る
  → 自分なりの工夫で解決していることもある
(4)わたしの生活 家の外
  ① 白杖歩行  白杖の2つの役割 と 点字ブロックの意味
  ② 人と歩く方法
  ③ 盲導犬歩行  盲導犬がしていること と されると困ること
  ④ 周囲の人の配慮で障害が激減する
   1)寸劇を使って  障害を作る人・無くす人の確認
   2)寸劇の振り返り
   3)代表児童の誘導体験
   4)障害を無くす方法を考える
(5)前半の振り返り
  → 見えない人に「どんなときに障害がなくて」「どんなときに障害があるのか」
(6)児童自身への応用
  → 児童自身が使っているバリアフリー製品・受けている配慮の確認
(7)社会の障害を見つけて解決する演習
  ① 実物を見ての演習
  ② イラストを見ての演習
   → どこに障害があるか どうしたら解決できるか を考える
  ③ 障害は個人の体でなく社会にあることの確認
(8)配慮の実践 じゃんけん大会
  ① 見えない人も仲間に入れるじゃんけんの方法を考える
  ② 実際に児童と講師とで ジャンケンを行う
(9)まとめメッセージ   
  ① 多様性の尊重
  ② みんなが楽しく暮らせるには
  ③ キーワードのリマインド
(10)質問タイム

5.講師の感想等
 ○4年から6年の3学年一緒ということで 少し遠慮がちな声ではあったがとても
  しっかり話を聞いてくれて、答えていた。

6.学校からの感想など
〈児童から〉
 ○私は今日の人権講演会で障害は体だけではなく身の回りにあることがわかりました。
  学校にはバリアフリーがたくさんあり、机や水道なども子供たちが使いやすいように
  工夫されていて驚きました。何故なら、このようなことは小学校などでは当たり前だと
  思っていたからです。水道が高い位置にあったら使いにくいことも障害というのを聞い
  て共感しました。こんな小さなことでも障害と言うので私は些細なことでも協力したい
  と思いました。また盲導犬も凄いと感じました。何故なら障害物があったり曲がり角が
  あったら一回止まってからまた進んだり小さな段差でもその人に合わせて登ったり下っ
  たりしていたからです。私は困っている人を助けてたくさんの人が普通に暮らせる社会
  を目指していきたいです。また配慮・みんな違ってみんないい・仲間外れを作らないを
  意識して生活したいと思いました。
 ○今まで障害というと障害者のことをいつも思い浮かべました。それが今回の講演を聞い
  て障害とは物や私たち人間全てを含む可能性があるということを感じました。今回の
  講演で大事だと言っていたことは、配慮・みんな違ってみんないい・仲間外れを作らな
  いです。私には、まだ少ししかこれができていません。今後は自分の身近な友達や家族
  に対して、この三つを実行していきたいと思います。
 ○目が見えることが普通だと思っていましたが、普通ということはなくて、一人ひとり
  個性があって素晴らしいのだと思いました。その人に合った助けがあることも知りま
  した。
 ○不自由な体でもできることがたくさんあることを知れました。また体だけではなく一人
  ひとりが色々な障害を持っていて、それを補うのが他の人全員が協力してからこそだ
  と思いました。そして一人ひとりにとって大切なものは配慮だと思いました。不自由な
  人だけではなくどんな人にも配慮は必要だと思いました。自分もどんな人にも配慮でき
  る人になって、優しい人になりたいです。
 ○何故差別ができるのか、それが少しわかった。体に障害があって、いじめられている、
  でも、本当は障害があっても、みんなと遊べたり出かけたりできるのに、できないと
  決めつけて、逆にできない環境にしている。そして、できないことを馬鹿にし、いじ
  める。できるはずのことを、できないようにしている。この矛盾が、いじめの原因かも
  知れない。だから僕たちは十人十色という言葉を大切にし、分かり合うことをすれば
  いいと思います。
 ○私は今回社会の障害というのが心に残りました。私は目の見えない人は目が見えないか
  ら分からなくて、声をかけないといけないと思っていました。でも、助けるために声を
  かければその人の助けになって、どちらともいい気持ちになるんだろうなと思って、
  もしそういう人が困っていたら助けて、どちらも気持ちの良い生活ができるのならば
  いいと思いました。
〈先生から〉
 ○児童は静かに興味を持って参加できていました。
 ○わかりやすく、具体的に「何が障害になっているか」「自分達はどういう配慮をしたら
  良いか」ということを体験をまじえて話してくださったので、子供達も良く理解できた
  ようでした。

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