1.実施施設名: 横浜市立東品濃小学校

2.講座実施日時: 令和元年12月3日  
           低学年9:35~10:20   高学年10:40~11:25  

3.対象者:全校513名

4.内容:
(1)導入
(2)見ること以外でわかること
  ① 五感の中の視覚以外の四感の確認
  ② 音あてクイズ
  ③ 四感の再確認と記憶と経験の重要性の確認
(3)わたしの生活 家の中
  《困らないこと》
  ① ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
  ② バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
  《困ること と その解決法》
  ③ 情報が伝わらない仕組みのものは困る
   →自分なりの工夫で解決していることもある
(4)わたしの生活 家の外
  ① 白杖歩行  白杖の2つの役割 と 点字ブロックの意味
  ② 人と歩く方法
  ③ 盲導犬歩行  盲導犬がしていること と されると困ること
  ④ 周囲の人の配慮で障害が激減する
   1)寸劇を使って  障害を作る人・無くす人の確認
   2)寸劇の振り返り
   3)代表児童の誘導体験
   4)障害を無くす方法を考える
(5)前半の振り返り
  → 見えない人に「どんなときに障害がなくて」「どんなときに障害があるのか」
(6)児童自身への応用
  → 児童自身が使っているバリアフリー製品・受けている配慮の確認
(7)社会の障害を見つけて解決する演習
  ① 実物を見ての演習
  ② イラストを見ての演習
   →どこに障害があるか どうしたら解決できるか を考える
  ③ 障害は個人の体でなく社会にあることの確認
(8)配慮の実践 じゃんけん大会
  ① 見えない人も仲間に入れるじゃんけんの方法を考える
  ② 実際に児童と講師とで ジャンケンを行う
(9)まとめメッセージ   
  ① 多様性の尊重
  ② みんなが楽しく暮らせるには
  ③ キーワードのリマインド

5.講師の感想など
 ○低学年は元気がよく、大きな声で参加していた。
 ○高学年は、少し静かだったが、考えながらしっかり答えていた。
 ○先生がたも積極的に寸劇などの役者をしていただき、楽しく講座が進められた。

6.学校からの感想など
〈児童から〉
(低学年)
 ○盲導犬は目の見えない人にとってとても大切だと思いました。私は誰かの「困った」が
  無くなるようにしたいです。
 ○全てのものにバリアフリーをつけて、目が見えない人も耳が聞こえない人も、みんなが
  良い暮らしをできるようにしたいです。
 ○障害がある人でも、周りの思いやりがあれば困らないんだなと思いました。
 ○不自由な人は悪くない。みんなが悪い。そうだから困ったことが無いように、思いやり
  を持って助けたいです。
 ○色々な人が楽しく暮らせるように、思いやりいっぱいにしたいです。一人ひとりが楽し
  く暮らせるように協力をしていきたいです。みんなが楽しく暮らせるように体のどこか
  が悪くても、思いやりをして楽しく暮らしたいです。自分勝手なことばっかりは、誰か
  の迷惑になります。だから「手伝いましょう」という思いやりを広げたいです。
(高学年)
 ○今日の話を聞いて、クラスのみんなが配慮し会えれば、より仲良く、いい雰囲気になる
  と思いました。また私は考えてみると、配慮が出来ていない部分がたくさんあるので、
  これからは配慮できることはできるだけしていきたいと思いました。
 ○誰かが困っていたら助けようと思いました。盲導犬に、してはいけないことなど、いろ
  いろ教えてもらったことを、家族に伝えようと思いました。私が大人になって何かを
  作る時に、何か不自由な人のことを考えて作ったり、みんなに教えたりしたいです。
  色々なことを工夫して、誰でも使える・わかるものを作っていきたいなと考えました。
 ○みんなが他の人のために少し配慮をしたら、困る人が減ったりすることや、目が見えな
  い人のための工夫を聞いたりして、僕はこれから、みんなが使うものはみんなが取り
  やすい場所に置いたり、道の邪魔になるような原因を作らなかったりするような、小さ
  い配慮をしっかりとしていきたいと思います。そして、仲間はずれを作らないように、
  誰でも出来るような遊びを考えたり、苦手なことがある人にその苦手なことを楽しい
  ことや苦手ではないことにするために、どうすればやりやすくできるかを教えたり、
  一緒に手伝っていってあげたりしたいです。
 ○話の中で繰り返し出てきた「障害を無くす」「仲間外れを作らない」などということ
  が、色々の人が楽しく暮らすという点で、一番重要なことだと感じました。大きなこと
  (今あるものの形)を変えることはできなくても、小さなこと(誰もが使いやすい位置に
  動かすなど)なら、できそうだなと感じました。このように障害を無くすことは大事だ
  と感じました。
 ○誰もが自分と同じわけではないと知ることができました。自分もこれから皆が平等に
  生活していきたいです。そのためには配慮を心掛けていきたいと思います。
 ○障害というものは、その人にあるのではなく、周りの環境や周りの人たちの行動で生ま
  れることを知って驚きました。
 ○目が見えない人が盲導犬を連れていても不便なことがあると思っていましたけれど、
  周りの人が配慮すれば障害がなくなることを知りました。自分の身の回りの障害は、
  ちょっとした配慮で解決でき、自分たちを優先するのではなく、たくさんの人にとって
  都合のよい方向へ物事を進めていくことの大切さについて、よくわかりました。盲導
  犬を連れて外へ出ている時の接し方について・やってはいけないこと、白杖を持って
  歩いている人への接し方について勉強になりました。
〈先生から〉
 ○低学年の児童も興味を持って聞いていたと思います。これからどうしたらよいのか、
  子供達なりに考えることができていたと思います。
 ○話を聞くとき、考える時、見る時など活動にメリハリがあり楽しく児童が参加すること
  ができました。
 ○みな真剣に講師のお話を聞くことができていました。実際に犬が歩くところは興味を
  よりもって見ていたと思います。

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