1.実施施設名: 横浜市立善部小学校
2.講座実施日時: 令和元年11月28日
低学年9:30~10:15 中・高学年10:45~12:15
3.対象者: 全校 481名
4.内容:
(1)導入
(2)目以外から伝わる感覚
だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
(2)みなくてもわかるゲーム
五感の中の視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
(3)日常生活
①屋内編
1)困らない(障害がない)事例
2)困る(障害がある)事例
②外出編
1)困らない(障害がない)こと
○ 白杖や盲導犬の役割の説明
○ 周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
○ 周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
2)寸劇を使って多様性の尊重と誘導法の理解を促す
A先生: 障害を作り出す人1 (周囲のことを無視する)
B先生: 障害を作り出す人2 (自己満足で行動)
C先生: 障害をなくす人 (相手を尊重する)
3)寸劇の振り返り
4)(中・高学年のみ)代表児童の誘導体験
(4)児童の日常への応用
児童自身が受けている配慮 学校の設備などを事例に
(5)障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
…… どんな障害があるの? その原因は? 解決法は?
①実物を使っての演習 「椅子が出しっぱなし 」を事例に
②イラストを使っての演習
③配慮(思いやり)の実践 じゃんけん大会
○考えてみよう
どうしたら見えない人も仲間に入ってじゃんけんで楽しく遊べるかな
○実際に 全員でじゃんけんの実施
(6)まとめ
(7)質問タイム
5.講師の感想など
○とても元気に問いかけに答えてくれた。
○中・高学年では人数が多かったが、前の方にいる児童より、後ろにいる児童の方がどん
どん声を出して積極的に参加してくれた。
○先生方が一体となってよく協力してくださった。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○配慮しないと誰もが困ってしまうとわかったので、これからは誰にでも配慮していきたい
です。
○今日わかったことは、障害はその人が原因ではなく、その周りや社会で理解してない人が
障害を生み出すということです。そして誰もが障害を作ることも障害をなくすこともで
きるということです。私は障害を無くす人になります。
○体に障害があっても、みんなが社会の障害を無くす努力をすれば、だれでも楽しく生き
ていけると思います。いつでも人を配慮し合えるようになりたいです。
○みんなが配慮をすれば、障害がなくなっていくことを知りました。これからずっと、み
んなが楽しく暮らせるようにしていきたいです。
○僕は人権福祉教室での話を聞いて、みんなが楽しく暮らせる社会にするために、仲間
外れを作らないように頑張ります。
○福祉教室で「みんな違ってみんないい」ということがわかりました。僕は思いやりをや
ることが大切だということがわかりました。
〈先生から〉
○「目が見えないと大変そう」という考えが最初は多くの子が持っていましたが、みん
なと同じように生活して働いているという話を聞いて驚いたり考え方が変わったりした
子がいました。自分の行動が障害を生み出しているということに気づかされた子が多
く、自分の行動を見直していきたいと、配慮・みんなちがってみんないいという言葉が
心に残っていたようでした。体に障害があるから大変なんだという考えが子どもの中で
変わっていたように感じました。
○少人数でできると身近でお会いしたり質問したりもっとできたのかなと思いました。