1.実施施設名: 横浜市立鴨志田第一小学校

2.講座実施日時: 令和元年11月21日(木)  3~4校時 10:50~12:20

3.対象者: 4年生学年全体2クラス44名

4.内容:
(1)導入
(2)目以外から伝わる感覚
 ・だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
(2)見なくてもわかるゲーム
 ・五感の中の視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
(3)日常生活
  ①屋内編
   1)困らない(障害がない)こと
    ○ ユニバーサルデザイン・バリアフリーデザイン製品の利用
   2)困る(障害がある)こと
    ○ 「障害が作り出されているもの」の紹介(食品パッケージを事例に)
    ○ みんなで考えてみよう
     原因: 困る(障害がある)のは何で?
     解決法: どうしたら困らないようになる(障害がなくなる)のかな?
     →自分なりの工夫で障害をなくしていることの紹介
  ②外出編
   ○ 白杖の役割の説明
   ○ 周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
   ○ 周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
  ③一般的誘導法の紹介  寸劇
   Aさん: 障害を作り出す人1 (周囲のことを無視する)
   Bさん: 障害を作り出す人2 (自己満足で行動)
   Cさん: 障害をなくす人 (相手を尊重する)
  ④児童の誘導体験
(4)児童の日常への応用
  ①児童自身が受けている配慮  学校の設備などを事例に
  ②児童自身がしている配慮
(5)障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
   …… どんな障害があるの? その原因は?  解決法は?
  ①実物を使っての演習   「椅子が出しっぱなし 」を事例に
  ②イラストを使っての演習
(6)配慮の実践  ジャンケン大会
  ① 見えない人も共にジャンケンで楽しめるように配慮する方法を考える
  ② 配慮したジャンケンを全員で実施(負け残り 3回)
(7)まとめ

5.講師の感想など
 ○44名と、まるで1クラスのような人数だったが、100人近くいるのではないかと思わされ
  るくらいとても元気で、あちらこちらから問いかけに答える声がどんどん出てきて、活
  発に講座に参加してくれる児童さんだった。
 ○副校長先生も寸劇の役者として参加してくれ、校長先生も講座を見ていてくださった。

6.学校からの感想など
〈先生から〉
 ○社会モデルの障害を学び、自分たちが障害を作り出していることや、周りには障害と
  なってしまっているものが多くあることに気付くことができました。
 ○子どもたちの感想には、自分たちも障害を作り出さないようにしようということが多く
  ありました。普段の生活でも、椅子が出ていたら「これは障害になるからやめよう」
  という声掛けを、子どもたち自身が言い合うような場面が見られるようになりました。
  自分たちが障害を作り出してしまうことがあるかもしれないという意識が、普段の生
  活でも少しずつ育まれているのではないかと思います。私たち大人も意識はしていて
  もどこかで障害を生み出しているかもしれないと、改めて考えなおすことが出来まし
  た。

福祉教育活動報告トップへ | 福祉教育トップへ