1.実施施設名: 横浜市立金沢小学校

2.講座実施日時: 令和元年11月14日(木) 
           高学年9:30~10:15   低学年10:45~11:30

3.対象者: 全校410名

4.内容:
(1)導入
(2)目以外から伝わる感覚
  ①だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認 
  ②見なくてもわかるゲーム
   聴覚でわかる→録音音源を聞いてそれが何かを当てる
  ③五感の中の視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
(3)日常生活
  ①屋内編
   1) 困らない(障害がない)事例
   2) 困る(障害がある)事例
  ②外出編
   1)困らない(障害がない)こと
    ○ 白杖や盲導犬の役割の説明
    ○ 周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
    ○ 周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
   2)寸劇を使って多様性の尊重と誘導法の理解を促す
   3)寸劇の振り返り
(4)児童の日常への応用
   児童自身が受けている配慮  学校の設備などを事例に
(5)障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
   …… どんな障害があるの? その原因は?  解決法は?
  ①実物を使っての演習   「椅子が出しっぱなし 」を事例に
  ②イラストを使っての演習
  ③配慮(思いやり)の実践 ジャンケン大会
   1)考えてみよう
    どうしたら見えない人も仲間に入ってジャンケンで楽しく遊べるかな 
   2)実際に 全員でジャンケンの実施
(6)まとめ 
   どうしたら誰もが困らないで楽しく暮らせるかな.?

5.講師の感想など
 ○高学年は少しおとなしめだったが、質問には声でしっかり返してくれた。
 ○学年は元気いっぱいに答えてくれた。
 ○学校全体でしっかり取り組んでくださった。

6.学校からの感想など
〈児童から〉
(低学年)
 ○僕は自分が良ければいいわけではないことを知りました。これからは困っている人が
  いたら助けようと思います。
 ○お話を聞いて、いろんな人の「困った」が発生する理由を知りました。障害の人でも
  暮らしやすい世界になっていくといいなと思いました。
 ○外に出るときは杖のようなものを使って、周りの様子を確認するなんて、初めて知りま
  した。思いやりをもって、誰もが暮らせる社会を作っていきたいです。
 ○もし大人になった時に目が見えなくなっても安心しました。これからは見えない人に
  会っても思いやりをもって、たくさんの人を助けてみたいと思います。
(高学年)
 ○見えないということはとても危険で絶望的な障害だと思っていたけれど、周りの人の
  助けや、目が見えるのが当たり前じゃない商品で協力することが、障害を無くすのだと
  思いました。もちろん他の障害も配慮して、障害という言葉が無くなるように、みん
  な協力していくことが大切だと思いました。
 ○私は普段歩いている町を振り返ったら障害が思ったより多かったのでびっくりしまし
  た。社会の中で一番大切だと思ったことは「配慮」と「相手の気持ちを考える」が
  大切だと思います。
 ○仲間外れというキーワードで話を聞いて、私はちょっと友達を仲間はずれにしてるかな
  と思いました。なので、これからは友達を仲間外れにしないで、もっと友達を大切に
  したいと思いました。
 ○私は今まで身体の障害のある人の生活は大変だと思っていました。でも、社会の障害は
  私達の配慮でなくせることに気がつきました。配慮を必要としている人を見かけたら
  自分から声をかけてあげようと思いました。
 ○私は人権集会があるまで、配慮の意味を詳しくは知りませんでした。配慮とは、自分
  がやってあげるということではなく、その人がやって欲しいことを聞き、お手伝いを
  するという意味だということを知りました。街で困っている人を見つけたら、配慮を
  忘れず手伝うようにしたいです。
〈先生から〉
 ○周りの人のことを考え、思いやりのある行動を意識するようになってきました。
 ○作り出している障害という点に意識を向けることができたと思います。
 ○見えない方と限定するのではなく、みんなもそれぞれ障害があるというスタンスがより
  自分事としてとらえやすかったと思います。

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