1.実施施設名: 横浜市立西前小学校
2.講座実施日時: 令和元年11月 6日 3~4校時 10:40~12:10
3.対象者: 4年生学年全体3クラス 86名
4.内容:
(1)導入
(2)見ること以外でわかること
①五感の中の視覚以外の四感の確認
②音あてクイズ
③四感の再確認と記憶と経験の重要性の確認
(3)わたしの生活 : 家の中
《困らないこと》
①ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
②バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
《困ること と その解決法》
③情報が伝わらない仕組みのものは困る
→自分なりの工夫で解決していることもある
(4)わたしの生活 : 家の外
①白杖歩行 白杖の2つの役割 と 点字ブロックの意味
②人と歩く方法
③盲導犬歩行 盲導犬がしていること と されると困ること
④周囲の人の配慮で障害が激減する
1)寸劇を使って 障害を作る人・無くす人の確認
2)寸劇の振り返り
3)代表児童の誘導体験
4)障害を無くす方法を考える
(5)前半の振り返り
→見えない人に「どんなときに障害がなくて」「どんなときに障害があるのか」
(6)児童自身への応用
→児童自身が使っているバリアフリー製品・受けている配慮の確認
(7)社会の障害を見つけて解決する演習
①実物を見ての演習
②イラストを見ての演習
③障害は個人の体でなく社会にあることの確認
(8)配慮の実践 ジャンケン大会
①見えない人も仲間に入れるジャンケンの方法を考える
②実際に児童と講師とで ジャンケンを行う
(9)まとめメッセージ
①多様性の尊重
②みんなが楽しく暮らせるには
③キーワードのリマインド
5.講師の感想など
○聞くときはちゃんと聞いて、問いかけには多くの児童が大きな声で答えてくれた。
○講座の最後に全員で二部合唱を演奏してくれたのにはとても感激した。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○私はこれから身近な人のいいところをたくさん見つけます。助け合える社会を作りま
す。どんな違いがあってもみんな平等ということがわかりました。違う人の良いとこ
ろを見つけてそれを受け入れられる生活をしたいと思います。自分たちがどうしたら
社会の障害をなくすことができるかを考えることもできました。自分は社会の障害に
つながることをしてはいないか見直すこともできました。
○今まで自分は何もしませんでした。でもちょっと意識をすることで、どんなに違って
世界が広がるのかがわかりました。自分を変えていきます。少しの心がけで世界は
色々変わると思いました。今日のことをきっかけにいろいろなことに取り組んで行こ
うと思います。これから人生に何があるかわからないけどいろんな人と関われたらな
と思います。
○障害という言葉の意味は障害者のことのように体の一部が悪い人のことだと思ってい
ました。でも障害は人のことではなく社会の事だと知りました。誰もが楽しく暮らせ
る社会を作るには困っている人だけでなくいろいろな人に自分から声をかけるように
したいです。相手から声をかけてこないので、困ることがないのだと思っていたけ
ど、話せなかったり目が見えなくて近寄れなかったりいろんなことがあることにも気
が付きました。子どもだから助けることができないと思っていました。でもお話しを
聞いて子どもでもできることがあると感じました。子どもでもできることをなるべく
いっぱい見つけて、人々の役に立ちたいです。
○障害とは「困ること」だとわかったので、自分は障害を作らないで障害をなくしたい
です。自分が気付かないうちに障害を作っているということに気がつき今後気を付け
ようと思いました。そして障害で困っている人や危ない人がいたら助けたいと思いま
す。
○障害は社会の障害と体の障害の二つがあることを知ることもできました。子供でもで
きることや自分で障害になっていないか、とても振り返ることができました。話を聞
くまでは、友達と道を歩いている時横に広がってしまい、他の人たちの障害になって
いたと思います。横に広がると他の人達にとって障害になってしまうから気を付けよ
うと思うようになりました。
〈先生から〉
○児童は、誰もが楽しく暮らせる社会にするために、自分が今後、どのような関わりが
できるのか考えていました。
○児童たちの間で、白杖をもっている方を見かけたらどうするか考えたり、自分から障
害をつくりださないためにどうしたらよいかを話し合ったりする姿が見られました。