1.実施施設名: 横浜市立八景小学校

2.実施日時: 令和元年12月13日 9:35~11:25

3.対象者: 4年生学年全体2クラス64名

4.内容:
(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む
(2)講師の自己紹介と体験談
(3)日常生活の紹介
 ① 五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
  人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
  ・聞いてわかる
  ・触ってわかる  など  (音当てクイズ含む)
 ② 画像を出しての、自分自身の工夫
 ③ 画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
 ④ 画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
 ⑤ 人的サポートの重要さの説明
  ちょっとした配慮、声掛けの体験
  ジャンケンを通した、障害をなくす、配慮の体験
(4)児童自身が受けている、または受けてきた「配慮」の説明
   机と椅子を使った、障害、配慮の体験
(5)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方の説明
(6)まとめメッセージ
 ・障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできること
 ・お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適に暮らせる
  社会の実現に繋がること 
(7)質問タイム

5.講師の感想など
 ○児童は、とてもおとなしかった。
 ○先生は熱心に対応してくれた。

6.学校からの感想など
〈児童から〉
 ○「一人ひとりが障害を作ることもできるし無くすこともできる」という言葉が、
  心に響きました。この話を家族にも伝えたいです。やっぱり配慮は大切なんだなぁと
  思いました。
 ○今日の話を聞いて一人ひとりが思いやりを持っていれば目が見えなくてもみんなと同
  じように生活できると思いました。これからは一つ一つ思いやりを持って生活しよう
  と思いました。
 ○話を聞いてバリアフリーなものを知れたり、色々なことが知れたりしてよかったです。
  これからは色々な人に配慮・思いやりをして、人と接したり話したり行動したりした
  いなと思いました。
 ○何かで困っている人がいたら、自分から積極的に声をかけたい。周りのことを考えて
  行動する。思いやりの気持ちを大切にする。自分だけじゃなくて、他の人のバリアも
  無くして、お互いに気持ちよく生活できるようになりたい。
 ○目が見えないことは、最初は大変なことだと思ったけれど、話を聞いて、目が見えない
  ことは個性のうちで、それだけでものすごく困っているわけでもないし、特別扱いして
  欲しくないことがよくわかりました。
 ○一人ひとりの個性を認め合うこと、努力・工夫・練習することが大切なんだとわかりま
  した。
〈先生から〉
 ○「障害はつくられるもの」というお話を聞き、特にソフト面の障害は、なにげない言葉
  ひとつであっという間につくられてしまうものなのだということを実感しました。
 ○近年、さまざまな人権的な諸問題に注目されることが多くなってきたと感じています。
  これらの問題も、「配慮・思いやり」という考え方が浸透することにより、多くのこと
  が解決に向かうことができるのではないかと思っています。そのような考え方の基礎
  を、小学生の内にしっかりと知り、そしてその考え方で毎日の生活を営んでいくことを
  繰り返していくことが、だれにとっても豊かな生活に近づくのではないかと考えていま
  す。知ったことを、自らの生活に当てはめて、行動してみて初めて実感することができ
  ることも多いので、そのような機会をなるべく与え、考えさせて行動につなげていく
  ようにさせることが、今後の使命だと思っています。

福祉教育活動報告トップへ | 福祉教育トップへ