1.実施施設名: 横浜市立日野小学校

2.実施日時: 令和元年12月17日 低学年 9:40~10:20  
                 中・高学年 10:45~11:35

3.対象者: 低学年127名 中・高学年254名

4.内容:
(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む
(2)講師の自己紹介と体験談
(3)日常生活の紹介
 ① 五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
  人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
  ・聞いてわかる
  ・触ってわかる など  (音当てクイズ含む)
 ② 画像を出しての、自分自身の工夫
 ③ 画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
 ④ 画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
 ⑤ 人的サポートの重要さの説明
  ちょっとした配慮、声掛けの体験
  ジャンケンを通した、障害をなくす、配慮の体験
(4)児童自身が受けている、または受けてきた「配慮」の説明
   机と椅子を使った、障害、配慮の体験
(5)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方の説明
(6)まとめメッセージ
 ・障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできること
 ・お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適に暮らせる
  社会の実現に繋がること。 
(7)質問タイム

5.講師の感想など
 ○低学年は元気によく声を出して参加していた。
 ○中・高学年の講座では高学年が少しおとなしく感じられた。
 ○打ち合わせに来てくれた先生は熱心に対応してくれた。

6.学校からの感想など
〈児童から〉
(高・中学年)
 ○私は今まで思いやりの気持ちなどあまり考えていませんでした。今回のお話を聞いて、
  今後からは視覚障害の人に限らず、その人の気持ちを考え、行動したいです。
 ○僕は今まで配慮をあまり気にしていないで生活してきたけれど、自分がいっぱい配慮
  されていることを初めて知りました。だから自分も困っている人を見かけたら配慮を
  して助けてあげるようにしたいと思いました。
 ○障害は人自身のことじゃなくて、自分たちが作り出しているのだなと思い、障害の見方
  が変わりました。私は配慮の思いやりの大切さを知りました。そしてちょっとしたこと
  によって障害者にとって困るということを知って、配慮を大切にしたいなって思いまし
  た。
 ○私は思いやりがとても大切だと思ってこれから私は困っている人がいたら声をかけて
  助けようと思いました。私はどうしたらもっと暮らしやすくなるかを考えました。
(低学年)
 ○目が不自由でも思いやりがあると安心なのが分かりました。思いやりを大切にしたい
  です。
 ○私は思いやりがあると目の見えない人がみんなと同じことができると思っていいと思
  います。
〈先生から〉
 ○View-Net神奈川が大切にしている理念は、教育現場において最も重要なことの一つだと
  思います。日々、いじめや人間関係の複雑化、人権問題に直面している私たち教員に
  とって、子どもたちの根っこになってほしいと思っている内容でした。
 ○ある一年生のクラスでは、あれから「みんなちがって、みんないい」が合言葉になり
  ました。講座の前後に互いを思いやることの大切さを感じられる学習をしました。担
  任が「みんなちがって」というと「みんないい」と言ってくれるようになりました。
  目に見える変化ではなくても、子どもたちの人生の布石になっているはずです。

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