1.実施施設名: 横浜市立上白根小学校
2.講座実施日時:令和2年1月21日 3~4校時 10:40~12:15
3.対象者: 4年生学年全体3クラス 91名
4.内容:
(1)導入
(2)見ること以外でわかること
①五感のうちの視覚以外の四感の確認
②音あてクイズ
③四感の再確認と記憶と経験の重要性の確認
(3)わたしの生活 家の中
《困らないこと》
①ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
②バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
《困ること と その解決法》
③情報が伝わらない仕組みの物は困る
→ 自分なりの工夫で解決していることもある
(4)わたしの生活 家の外
①白杖歩行 白杖の2つの役割 と 点字ブロックの意味
②人と歩く方法
③盲導犬歩行 盲導犬がしていること と されると困ること
④周囲の人の配慮で障害が激減する
・寸劇を使って 障害を作る人、無くす人の確認
・寸劇の振り返り
・代表児童の誘導体験
(5)前半の振り返り
→ 見えない人に「どんなときに障害がなくて」「どんなときに障害があるのか」
(6)児童自身への応用
→ 児童自身が使っているバリアフリー製品・受けている配慮の確認
(7)社会の障害を見つけて解決する演習
①実物を見ての演習
②イラストを見ての演習
→ どこに障害があるか どうしたら解決できるか を考える
③障害は個人の体でなく社会にあることの確認
(8)配慮の実践 じゃんけん大会
①見えない人も仲間に入れるじゃんけんの方法を考える
②実際に児童と講師とで ジャンケンを行う
(9)まとめメッセージ
①多様性の尊重
②みんなが楽しく暮らせるには
③キーワードのリマインド
(10)質問タイム
5.講師の感想など
○児童は寒さにも負けず、よく話を聞き、声を出してくれていました。
6.学校からの感想など
○自分では気づかないかもしれない障害ができたり、身近なことでの障害が生まれたり
するかもしれない。そういうことを学びました。みんなちがってみんないい。この言葉
が実現すれば障害はなくなると思います。
○僕は盲導犬は知っていたけど、盲導犬の仕事は知りませんでした。僕はこの学習で
盲導犬にしてはいけないことや仕事を初めて知りました。これからは困っている人
がいたらすぐ声をかけてあげるようにしたいと思いました。
○配慮、仲間はずれを作らない、みんな違ってみんないい。このキーワードがバリア
フリーを作って、たくさんの人と助け合いができることを初めて知りました。
○私は障害はかわいそうだなと思っていたけれど、私たちが作っているかもしれないと
聞いて私たちのせいと反省しました。そして、障害を作らない3つのキーワードを
ずっと忘れないようにしようと思いました。なぜなら、配慮→思いやり→仲間と繋がる
からです。
○目が不自由な方のお話を聞いて、困ることも困らないこともあるんだなと思いました。
困ることも工夫ができるということが、わかりました。もし外で困っている人を見つ
けたら声をかけられるように頑張りたいと思えるようになりました。また、障害は自
分たちの身近なところにあり、それは自分たちで解決できるものも多くあるというこ
とが分かりました。
〈先生から〉
○事前に「目の不自由な方」については国語の学習で学んでいましたが、実際に盲導犬
と関われたことは理解につながったようです。
○3つのキーワード(配慮・仲間はずれをつくらない・みんなちがってみんないい)は
わかりやすく印象にも残っていました。