1.実施施設名: 横浜市立栗田谷中学校
2.実施日時: 2020年10月27日 午前2講座 午後3講座 10:10~15:00
3.対象者: 1年生学年全体5クラス 187名
4.内容:
(1)導入
(2)見ること以外でわかること
① 五感のうちの視覚以外の四感の確認
② 四感以外の人の行動に重要な事項の確認
(3)わたしの生活 家の中
《困らないこと》
① ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
② バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
《困ること と その解決法》
③ 情報が伝わらない仕組みの物は困る
→ 自分なりの工夫で解決していることもある
(4)わたしの生活 家の外
① 白杖歩行 白杖の2つの役割 と 点字ブロックの意味
② 人と歩く方法
③ 盲導犬歩行 盲導犬がしていること と されると困ること
④ 寸劇を使って、周囲の人の配慮で障害が激減することの説明(生徒の誘導体験含む)
(5)前半の振り返り
→ 見えない人に「どんなときに障害がなくて」「どんなときに障害があるのか」
(6)生徒自身への応用→生徒自身が使っているバリアフリー製品・受けている配慮の確認
(7)社会の障害を見つけて解決する演習
→ どこに障害があるか どうしたら解決できるか を考える
(8)まとめメッセージ
① からだの障害と社会の障害 ……障害はどこにあるの
② 障害のない社会にするためには
③ 障害のない社会 ……だれもが楽しく暮らせるには
④ キーワードのリマインド
5.講師の感想など
○学校の受け入れ準備が整っていて、安心して実施できた。
○1クラス単位の講座であり、どのクラスも問いかけに積極的に反応があり進めやすかっ
た。
6.学校からの感想など
〈生徒から〉
○配慮の気持ちを大切にして、人のことを考え、今何をして欲しいのかを聞いてから行動し
たいと思います。障害者の方だけではなく身長の低い子供や高齢者の方々にもそして私
たちにも障害はあります。そんなとき配慮するということを考えその気持ちを大切にし
ながら生活していきたいと思いました。
○障害は目が見えなかったり耳が聞こえなかったりするものだと思っていたけれど、体のせ
いではなく周りの行動による不自由さのことと教わったので、目や耳が不自由な人も困
らないように行動したいです。
○盲導犬は道を教えるのではなく、障害物・段差を教え、人が命令するということを初めて
知りました。
○障害というものは身近にあって 自分で作れるしなくせるものだと知って、もっとまわり
に配慮していこうと思いました。
○人が困る場面を作らないために、自分がどう行動すれば良いのか、日常生活の中でよく考
え意識しながら、逆に困っている人がいたら進んで声かけをして行こうと思いました。
〈先生から〉
○生徒には気づきの連続で学びの深い時間になったと思います。自分たちでは気づけないこ
とも言われると「あ~」と振り返られていました。生徒も興味をもち、これからの生活
に生かせる講座でした。
○快適に生活していくためのさまざまな工夫は、私たちにとっても大きなヒントとなりまし
た。