1.実施施設名: 横浜市立東鴨居中学校
2.実施日時: 令和2年12月 4日 13:30~14:20
3.対象者: 1年生学年全体4クラス 153名
4.内容:
(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む
(2)講師の自己紹介と体験談
(3)日常生活の紹介
①2つの障害の意味の確認と信号の画像を使った生徒がする配慮とは
その後に声掛け、配慮、障害をなくす体験
②五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
・聞いてわかる
・触ってわかる など
③画像を出しての、自分自身の工夫
④画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味。
⑤画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
⑥人的サポートの重要さの説明
(4)生徒自身が受けている、受けて来た「配慮」を具体的な事例で説明
机と椅子を使った、「障害」「配慮」の体験
(5)簡単な社会モデルで捉えた障壁の考え方の説明
(6)まとめメッセージ
・社会にある障害は作り出すこともなくすこともみんなの気持次第で出来ること
・お互いに配慮や共生の気持に溢れた社会が出来ることが、みんなが快適に暮らせる
社会の実現に繋がること
5.講師の感想等
○担当の先生はじめ、他の先生方もとても熱心にご協力いただき、楽しい講座が実施
できた。
6.学校からの感想など
〈生徒から〉
○障害というものは、ただ目が見えない耳が聞こえない手足が不自由などというだけで
なく、人が作り出してしまうものを表しているという話を聞いて、今までの私の認識
が大きく変わりました。もし私たちが配慮や思いやりの気持ちを持って行動すること
が出来れば、そもそもそれも障害というものが無くなり、障害者の方々が障害者とい
うくくりにされるようなことも無くなるのではないかと思いました。
○最初は可哀想などという感情で障害者のことを見ていたり、小学校の頃の福祉体験も、
あまり興味を持てなかったりで、他人事のように思っていたけど、今日の講演を聴い
てもっと自分にできることを探して自分から関わっていきたいと思いました。また自
分も他の人への迷惑になるような事もしてしまっていると思ったので、これからは周
りの人達に配慮をして行けたらいいなと思いました。
○今日の話を聞いて、いろんな人と共生していくのは大事だと思ったし、みんな違う個
性を持っていて、みんな良いということが、すごい心に響いた。これからは周りの人
の気持ちを、ちゃんと考えられる人になりたい。
○私も障害者の人達だけでなく困っていないか、お父さん、お母さん、妹、おばあちゃん、
おじいちゃん などを含め、困っていないか、助けていき、地域のいろいろな人たちの
行事に参加し、ボランティアなどの活動を行いたいと思いました。そしてクラスでも
思いやりを持って接していきたいです。それでクラスのみんなに思いやりや配慮をもっ
て、いじわるや先生やクラスのみんなに、思いやりや言葉の使い方を改めてもらいたい
と思います。
◯障害について、今までは何人かの人が持っているだけのもの、自分には無関係なもの
だと思っていましたが、今日の講演を聞いて全く無関係なものではなくって、誰にで
もあるものだと分かりました。また、それが人の作るものなので、無くすこともでき
る、そう学べました。他の人の障害にならないように、またその障害を減らせるよう
に、周りを考え配慮できるようになりたいです。
◯僕が一番心に響いたのは「みんな違ってみんないい」という言葉です。前までは目が
不自由な人は「かわいそう」と思っていました。しかし、「目が見えないのは個性だ。
ただ見えないだけ」という話を聞いて、個性ということに気づきました。これから生
活していく中で障害を作らないように気を付けていきたい。そして僕もいつ目が不自
由になるかわからないので、今日の話をしっかり忘れないようにしていく。
〈先生から〉
○生徒は真剣に聞いていた。講師のお話に声を出して反応するなど、「配慮」しようとの
心遣いもうかがうことができた。
○「障害」が、年令など自分たちにも関係があること等を交えて話して下さり、障害は、
有る無いではなく、「つくり出す」「とり除く」という視点で考えることができたよう
で、よかったと思う。
○大事なのは、相手や周りの人への思いやりであり、何が必要かは自分で考え、気づか
なければならない点が全体にちりばめられていてわかりやすかった。
◯生徒に身近な話で、聞きやすい内容でした。