1.実施施設名: 横浜市立野庭すずかけ小学校
2.実施日時: 令和2年12月9日 8:45~10:20(4年生) 10:40~12:15(5年生)
3.対象者: 4年生学年全体2クラス 60名 5年生学年全体2クラス 53名
4.内容:
(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む
(2)講師の自己紹介と体験談
(3)日常生活の紹介
①五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
・聞いてわかる
・触ってわかる など (音当てクイズ含む)
②画像を出しての、自分自身の工夫
③画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
④画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
⑤人的サポートの重要さの説明
ちょっとした配慮、声掛けの体験
ジャンケンを通した、障害をなくす・配慮の体験
(4)児童自身が受けている、または受けてきた「配慮」の説明
机と椅子を使った、「障害」「配慮」の体験
(5)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方の説明
(6)まとめメッセージ
・障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできること。
・お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適に暮らせる社会の実現に繋がること。
(7)質問タイム
5.講師の感想など
○2学年同日開催は、難しいところがありましたが、4年生の先生が、5年生のことまで含めて、メールでのやりとり、当日の準備迄実施していただいた熱心な先生でした。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○私は話を聞くまでは、障害は目が見えなかったり体が不自由だったりする人のことかと思っていたけど、そうじゃなくて障害というのは人にとって邪魔なものだということが、ひとつわかりました。もう一つ分かったことがあって、それは目が見えないことや体が不自由なことは悪いことじゃなくて一人ひとりの個性であって決して悪いことではないということもわかりました。
○話を聞いて思ったことは、障害を起こしてはいけないということです。今まで僕は人の気持ちを考えずに簡単に障害を起こしていました。けれど今日話を聞いて、障害を起こしてはいけないということが、わかりました。これからは人の気持ちを考えて、簡単に障害を起こさないように気をつけて生活していきたいです。
○「私が、もし目が見えなくなっても大丈夫かな」と思っていたんですけど、講師の方のおかげで自信がつきました。みんなにも障害ってあるんだなと思いました。私は目が見えない人用の何かを作ってみたいと思いました。誰かが困っていたら、すぐ助けられるよう配慮を心掛けていきたいと思いました。
○話を聞いてわかったことは、みんなで協力して、みんな配慮を持っていれば、車椅子に乗っている人も目が見えない人も行動が楽になって、自由に動けるかなと思います。
○みんなが配慮をして、障害が少なくできたらいいなと考えました。人は色々な個性があって、みんな違ってみんないいなと思いました。今までは点字ブロックって何の意味があるか知らなかったけど点字ブロックにあんな意味があったのが初めて知りました。これから自分も配慮をして障害を減らして障害を少なくしていきたいなと思いました。
〈先生から〉
○事前に話を聞かせていただいたことで私たち教員も「障害」って何かということや、体にある障害と社会にある障害について考えることが出来ました。事前に児童へ伝えることを把握できたので打ち合わせをして良かったと感じました。
○児童にとって「障害」という言葉の概念を理解することが難しいと感じていましたが、実際に講師の方の生活の話を聞くことで身近なものの工夫を知ったり、身近なところにある障害について話を聞いたりすることで、考えるきっかけになったと思います。授業後に児童が「障害」を作らない人になりたいと話していました。
○お話を聞くことができて、社会にある「障害」について考えるよい機会になりました。頂いた冊子も事後学習の時にクラスで話をする際に使わせていただきました。