1.実施施設名: 横浜市立東汲沢小学校
2.講座実施日時: 令和2年12月10日 10:40~12:10
3.対象者: 2年生学年全体2クラス 68名
4.内容:障害ってなあに?
(1)導入
講座の目当て、キーワード等
(2)目以外から伝わる感覚
1)誰もが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
2)見なくてもわかるゲーム
3)五感のうちの視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
(3)日常生活
1)屋内編
① 困らない(障害がない)こと
→ユニバーサルデザイン・バリアフリーデザイン製品の利用
② 困る(障害がある)こと
→自分なりの工夫で障害をなくしていることの紹介
2)外出編
①白杖の役割の説明
②周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
③周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
3)寸劇
Aさん: 障害を作り出す人1 (周囲のことを無視する)
Bさん: 障害を作り出す人2 (自己満足で行動)
Cさん: 障害をなくす人 (相手を尊重する)
4)児童の誘導体験
(4)児童の日常への応用
児童自身が受けている配慮 学校の設備などを事例に
(5)障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
…… どんな障害があるの? その原因は? 解決法は?
(6)配慮の実践 ジャンケン大会
1) 見えない人も共にジャンケンで楽しめるように配慮する方法を考える
2) 配慮したジャンケンを全員で実施(負け残り 3回)
3) 負け残り児童の表彰
(7)まとめ
・どうしたら障害を作り出さない・無くせる(配慮ができる)ようになるかな?
障害を作り出すのも無くすのも、一人ひとりができること
・誰一人として同じ人はいないのだから、互いの違いを理解し、相手の立場に立って
考えられるようになったら、障害を作り出さない・無くせる配慮ができる人になれ
るよ。(多様性の尊重)
・そしたら、だれもが寂しくならないでみんなが楽しく暮らせる。
(8)質問タイム
5.講師の感想など
○低学年でしたが、90分間、飽きてしまうこともなく最後まで元気にたくさんの声を出
して集中してよく聞いてくれました。
○保護者参観の場としてくださり、保護者も約10名、参観くださいました。
○学年の先生全員が万全の協力体制で講座を盛り上げてくださいました。また校長先生
副校長先生も参加くださいました。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○思いやりをすることが大切ということが、楽しく学べました。大きくなったら、いろんな
人を助けたいです。
○バリアフリーのことやユニバーサルデザインのことを教えてくれて、ありがとうございま
す。その後、昼休みや給食の時、バリアフリーのものやユニバーサルデザインの道具や物
を、いろいろ見つけました。
○今日、思いやりと仲間はずれにしないとみんな違ってみんないいを知りました。この3つ
のキーワードが、とても大切だと気が付きました。これからは思いやりと仲間はずれにし
ないとみんな違ってみんないいを大切にします。
○3つのキーワードを、今まで知らなかったので教えて頂きありがとうございます。大きく
なったら「困った」を消す人になりたいです。
○思いやりが大切だと分かりました。これからは、いつもよりも思いやりを大切にしたいで
す。
〈先生から〉
○「思いやり」について子どもたちの心に届くよう、話してくださりありがとうございまし
た。子どもたちの今後の行動に変化が出てほしい、そして社会が少しでも良い方向に変
わっていってほしいと思います。ただ、思いやりをもっていても、すぐ身近にある困り感
に気付かない子どもや大人も多いように思います。「気づくこと」の大切さについて私たち
も教えていきたいと思いました。