1.実施施設名: 横浜市立上菅田笹の丘小学校

2.講座実施日時:令和2年12月14日 10:40~11:25

3.対象者: 4年生学年全体4クラス 166名

4.内容:障害ってなあに?
(1)導入
(2)目以外から伝わる感覚
1)誰もが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
2)見なくてもわかるゲーム
3)五感のうちの視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
(3)日常生活
1)屋内編
① 困らない(障害がない)こと
ユニバーサルデザイン・バリアフリーデザイン製品の利用
② 困る(障害がある)こと
教室の時計は、時間がどんな人にだけ伝わるかな。仲間外れになっているのは
どんな人?
2)外出編
○ 白杖の役割の説明
○ 周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
○ 周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
3)一般的誘導法の紹介  寸劇
Aさん: 障害を作り出す人1 (周囲のことを無視する)
Bさん: 障害を作り出す人2 (自己満足で行動)
Cさん: 障害をなくす人 (相手を尊重する)
(4)児童の日常への応用
児童自身が受けている配慮  学校の設備などを事例に
(5)障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
…… どんな障害があるの? その原因は?  解決法は?
1)実物を使っての演習   「椅子が出しっぱなし」を事例に
2)イラストを使っての演習
(6)配慮の実践  ジャンケン大会
1) 見えない人も共にジャンケンで楽しめるように配慮する方法を考える
2) 配慮したジャンケンを全員で実施
3) 負け残り児童の表彰
(7)まとめ
○どうしたら障害を作り出さない・無くせる(配慮ができる)ようになるかな?
障害を作り出すのも無くすのも、一人ひとりができること。
○誰一人として同じ人はいないのだから、互いの違いを理解し、相手の立場に立って
考えられるようになったら、障害を作り出さない・無くせる配慮ができる人にな
れるよ。(多様性の尊重)
○そしたら、だれもが寂しくならないでみんなが楽しく暮らせる。

5.講師の感想など
○体育館全体に広がっての大人数でしたが、一番後ろの方の児童も最初から最後まで
大きな声で元気よくやりとりしてくれました。
○一つひとつの問いかけに積極的に答えを返してくれました。

6.学校からの感想など

〈児童から〉

◯私は、配慮する・思いやりについて考えて、自分の身の回りにも、たくさんの配慮がある

ことがわかりました。その配慮は人の思いやりだったり、物だったりして、形は違うけ

れども、私はたくさんの配慮に支えられて過ごしているんだなと思いました。

○目の不自由な人は大変なのかなと思っていたけど、周りの人がその人のことをよく考え

ればいいんだとわかった。障害がなくても普段の生活で迷惑になることがあるから、そ

ういうのは無くした方がいいし、相手の事も考え、自分がその相手だったらどう思って

いるのかも考える。

○私は配慮という言葉について、深く考えました。私はこれから何かをしたり何かを置い

たりするときには、これをしたらどうなるか、ここにこんな人が来たらどうなるかのよ

うに、何かをする時には、これから先どのようなことになるか、どう迷惑か、先のこと

を考えてから行動するようにしたいです。

○配慮という言葉の意味を教えてもらいました。改めてイジメはダメということに気づき

ました。

○障害を作らないようにして誰もが楽しく過ごせる町を作りたいです。相手のことを思い

やる気持ちを育てて人権を大切にしていきたいと思います。

〈先生から〉

○子ども達においては、「配慮」について取り上げていただき、教わった障害を取り除く配慮

から、日常の仲間への声掛けへと少しずつ「配慮」の広がりが感じられています。また、

私達、教員の指導の視点にも新しい視点をいただけました。