1.実施施設名:横浜市立日野小学校
2.講座実施日時:令和2年11月27日 9:10~10:40
3.対象者: 4年生学年全体2クラス55名
4.内容:障害ってなあに?
(1)導入
(2)目以外から伝わる感覚
1)だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
2)みなくてもわかるゲーム
3)五感の中の視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
(3)日常生活
1)屋内編
① 困らない(障害がない)こと
ユニバーサルデザイン・バリアフリーデザイン製品の利用
② 困る(障害がある)こと
○「障害が作り出されているもの」の紹介(食品パッケージを事例に)
○ みんなで考えてみよう
原因: 困る(障害がある)のは何で?
解決法: どうしたら困らないようになる(障害がなくなる)のかな?
→ 自分なりの工夫で障害をなくしていることの紹介
2)外出編
○ 白杖の役割の説明
○ 周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
○ 周囲の人の声かけや情報提供が障害を激減させる
3)一般的誘導法の紹介 寸劇
Aさん: 障害を作り出す人1 (周囲のことを無視する)
Bさん: 障害を作り出す人2 (自己満足で行動)
Cさん: 障害をなくす人 (相手を尊重する)
4)児童の誘導体験
(4)児童の日常への応用
1)児童自身が受けている配慮 学校の設備などを事例に
2)児童自身がしている配慮
(5)障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
…… どんな障害があるの? その原因は? 解決法は?
1)実物演習 「椅子が出しっぱなし 」を事例に
2)イラストを使っての演習
(6)配慮の実践 ジャンケン大会
1)見えない人も共にジャンケンで楽しめるように配慮する方法を考える
2)配慮したジャンケンを全員で実施(負け残り 3回)
3)負け残り児童の表彰
(7)まとめ
(8)質問タイム
5.講師の感想など
○今年は日ごろから大きな声を出さないようにと言われることが多いのか、小さな声でしたが問いかけにはどんどん答えてくれました。
○校長先生も講座を見ていてくださいました。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○自分には配慮がいらない(友達から)と思っていたけど、それはとても大事なことなんだと思いました。障害は「目が見えない」「足が不自由」な人だけでなく、自分たちも少しの障害者でもあることを知って驚きました。自分は少しの事(椅子をしまう)でも、他の人にはとてもいいことなので、それは続けていきたいと思いました。学校の一人ひとりの机、ご飯の量、上履きの大きさなど、配慮かなと思うものを、これから探してみたい気持ちになりました。 相手の立場に立つことは誰でも大切なことなので、これは毎日続けていきたいと思いました。
○私は普段使っているシャンプーやリンスは点字とか目の見えない人用のものがあることを初めて知りました。もし自分がスーパーの店員やお店の人になったら、しっかり仲間外れがないように障害のある人も困らないようにしたいと思います。
○目が見えなくても工夫やユニバーサルデザイン優しさがあれば幸せになれることを初めて知った。これからは人の立場になって思いやりを大切にしようと思った。
○人が障害を作ったりするけれど、人は障害をなくすことを知ってバリアフリーだということを初めて知って驚きました。
○当たり前だと想っていた机の高さなどのことが当たり前ではなく、人々の思いやりがあるから、そういうことができていると知って、ありがとうの気持ちが芽生えました。駅とか街の中で黄色いデコボコに荷物を置いている人がたまにいるけど、そういうことをやっている人にはきちんと注意したい。椅子をしまう、出入り口で遊ばない、「普通に考えたら自分がやられたらどう思うかを考えてから行う」をやっていきたいと思います。
〈先生から〉
○3つのキーワードについて講座終了後も、口に出して意識していた。様々な人の立場に 立って、行動を考えるきっかけとなった。
○今後、心のユニバーサルデザインの考えが広げられるように学習を進めていきます。