概要
実施施設名 | 横浜市立帷子小学校 |
実施日時 | 令和4年11月17日 3~4校時10:45~12:15 |
対象者 | 4年生 2クラス 48名 5年生52名 個別級 若干名 |
内容
1. 導入
(1)簡単な講師の自己紹介
(2)講座への参加の仕方について
(3)講座の「めあて」
(4)講座の「キーワード」
2. 目以外から伝わる感覚
(1)だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
(2)*見なくてもわかる体験 聴覚でわかる
(3)視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
3. 日常生活
(1)屋内編
① 困らない(障害がない)事例
既存の聴覚触覚情報の利用
ユニバーサルデザイン バリアフリーデザイン
② 困る(障害がある)事例
食品パッケージを事例に「なんで困るのか」を考えてみる
なかまはずれになっているのはどんな人?
→自分なりの工夫で困りごとを無くせることの紹介
(2)外出編
① 困らない(障害がない)こと
白杖の役割の説明
周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
② 困る(障害がある)事例
駅にある方向を示す文字情報を事例に
→周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
*「これで伝わるかな?」体験
③ 障害を作り出す人無くす人 寸劇を使って
④寸劇の振り返り
⑤*児童の誘導体験
4. 児童の日常への応用
児童自身が受けている配慮 学校の設備などを事例に
5. 困りごとの真の原因を知り、解決法を想像する演習
(1)イラストを使っての演習
(2)実物を使っての演習
(3)困りごとの原因がどこにあるのかの振り返り
(4)配慮の実践 ジャンケン大会
6. まとめ…どうしたら障害を作り出さない配慮ができる人になれるのかな
(1)多様性の尊重
(2)からだにある障害 と 社会にある障害
(3)キーワードのリマインド
7. 質問タイム
学校からの感想
〈児童から〉
○自分には障害が無いと思っていたけれど、自分たちにも障害がいっぱいあって、意外だった。 障害があったりみんなと違っても別にいいんだと思った。 バリアフリー・ユニバーサルデザインをすすめるにはコストがかかるけど、誰もが不自由無く暮らす方がコストより先だと思った。 誰もが不自由なく暮らすためには配慮は必要だと分かった。 自分には障害者の人が不自由なく暮らすためには思いやることができると思った。 誰もが困らない社会にすることは難しいけれど、これからは自分たちが誰もが困らない社会にするんだと思った。 バリアフリーにして、ユニバーサルデザインを進めて、障害のあるものを作らないことが大切だと思った。
○一番印象に残ったことは、人が障害を作れると言っていたことです。 私も椅子が出されていて足を引っかけてしまったり 床についている机の横にかかっている荷物にぶつかってしまったり あと床に落ちている落し物などでよく転びそうになります。 確かにそうだと思いました。 今の私にできることは困っている人に声をかけること、次に何に困っているのか、どうして欲しいのかを聞くことだと思いました。
○「みんな違ってみんないい」という言葉が出てきました。その言葉を聞いて、私はみんな違ってみんないいんだと思いました。障害があったって無くったって、人それぞれなのだからいいんだと思いました。
◯「配慮・仲間はずれにしない・みんな違ってみんないい」の三つを使うことで、自分も相手もいい気持ちになるということを知りました。 どんな人にも優しいユニバーサルデザインなどについても知ることができ、将来に対して新しい見方ができたと思います。
○ユニバーサルデザインは、障害者も普通の人も便利なようになっていることに驚きました。 点字ブロックのぶつぶつは ここから先は危険ということを障害の人に伝えるなど 様々な工夫があることを知りました。 障害になるものを作らないなど、自分にできることを考えてやっていきたいと思いました。
〈先生から〉
○実際に体を動かす体験活動や、ミッションは自分事として考えることができていました。
○教師による実演があったからか、「この行動はやめよう。気を付けよう。こんな行動がいいんだ。」と内容が子どもに落とし込めたと感じました。